その現在までの軌跡を整理し、紹介する、キネプレによる連載エッセイです。
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前項までに述べたとおり、塚口サンサン劇場のラインナップは「ザボーガー後」に多彩で幅広くなっていったし、それは2022年の今までも続いている。 コロナ禍でイベントらしいイベントが出来なくなったことが、逆にマシンガン的な怒涛…
(※引き続き、戸村さんと森田の会話をお届けします) 森田:塚口サンサン劇場の番組ラインナップをながめていると、たまに「今って令和だっけ」ってなる時があります(笑)。 戸村さん:よく言われます(笑)。旧作・新作問わず、怒涛…
(※この項では、サンサン劇場の番組編成についてひもとく戸村さんと森田の会話をお届けします) 森田:塚口サンサン劇場は、まず10年前の『電人ザボーガー』の頃に、「多彩な作品をかけていこう」となったわけですよね。 戸村さん:…
前章で、「幕の内弁当」というポリシーを紹介した、サンサン劇場の番組編成。 35ミリフィルムとデジタル(DCPも、ブルーレイも)を自在に使いこなしながら、これまで大量の映画を上映してきた。 当初は二番館上映、つまり「公開が…
戸村さんが映画館に勤務したのは、塚口サンサン劇場が初めてではない。 同じ運営会社の映画館の中でも、3館目である。 兵庫県西脇市にあった西脇大劇と、神戸市灘区にあった西灘劇場だ。 「あった」と書いた通り、この2館はすでに閉…
前項で述べた小説『波の上のキネマ』。 これが発売されたことで実施された特集上映がある。 喜劇王チャップリンの名作上映だ。 この小説には様々な映画が出てくるが、とりわけチャップリンの『街の灯』が重要な意味を持っていた。 そ…
塚口サンサン劇場は、フィルム上映の歴史と共に歩んできた映画館である、というのは前項までに述べた。 こうしたフィルム上映の歴史、ひいては塚口サンサン劇場の歴史に着目した作家がいる。 増山実さんという。 もともとは放送作家と…
塚口サンサン劇場は、2013年7月に、開館60周年を迎えた。 正確に言うと、前身である「塚口劇場」の誕生が1953年。そこから数えての60年だ。 その60年間で、さまざまな日本映画のヒット作も生まれた。 日本映画の全盛期…
この章では、少し時間を戻すことにする。 まず「2013年問題」と呼ばれた、映画業界の変革について。 第1章の途中で、この2013年前後を境として多数の映画がデジタルで作られることになった、と述べた。 そのため、35ミリの…
こうして岩浪美和さんたち音響チームの調整の下、さまざまな作品を特別セッティングの上映で届け始めたサンサン劇場。 ウーハーを常設し、スピーカーやアンプも新調し、「重低音ウーハー上映」と、そのあと始めた「Extraウーハー上…