その現在までの軌跡を整理し、紹介する、キネプレによる連載エッセイです。
ほら貝の音が響き渡る映画館。 映画の音楽に合わせて、みんながはしゃぐ映画館。 紙吹雪とクラッカーが、1日何キロも消費される映画館。 コスプレの人たちであふれかえる映画館。 ダンボールの制作物がSNSをにぎわす映画館。 ス…
全11章に及ぶこのエッセイも、ひとまずここで筆をおくことにする。 個人的な話になるが、私・森田と塚口サンサン劇場との出会いは、2012年だった。 キネプレを立ち上げた数か月後に取材をしたのが最初だった。 それ以来、数多く…
そしてもちろん、塚口サンサン劇場で活躍するスタッフは、まだまだいる。 東(あずま)さん・加藤さんの2人は、「手芸部」として活躍中。(京都でグループ展をしたこともある) サンサン劇場の劇場内装飾はダンボールに限らず、さまざ…
今回は、映像やイラストなどのビジュアルデザイン・制作を担っているスタッフを紹介する。 本業はアニメーション制作・映像編集の仕事に携わっている、小川泉さんだ。 小川さんも、塚口サンサン劇場での本来の仕事は映写だ。 その勤務…
続いて、とくに去年2021年にも大きく脚光を浴びた「ダンボールアート」の担当者を紹介しよう。 塚口サンサン劇場の地下1階は、途中で劇場の待合室として活用され始めた、と第2章「語る映画館編」で触れたが、いつしかそこに大きな…
最終章となる第11章では、塚口サンサン劇場のスタッフたちの活躍を取り上げたい。 こうして第10章まで書いてきたとおり、戸村さんにスポットライトが当たることが多いし、私も大半のお話は戸村さんから聞いてきたが、サンサン劇場の…
第4章「パシリム激闘編」で紹介した、「今日は勝てる!」の言葉。 お客さんがクリエイティブな消費、つまり「自分で楽しみ方を見つけていく」ということを進めていったエポックメイキングな出来事であり、いまでは塚口サンサン劇場の“…
塚口サンサン劇場のモットーとして、掲げられている言葉がある。 「ホスピタリティは高く、インテリジェンスは低く」 2018年頭頃から明確に言ってきた志で、2020年8月には、そのモットーが記されたTシャツを作った。(現在も…
ツイッターに続いて、今の塚口サンサン劇場の「ネットでのコミュニケーション」の大きな柱となっているのがアプリだ。 映画業界ではニュースメディアや感想共有サイト、そしてシネコンが運営するアプリはあるが、1館だけ・4スクリーン…
塚口サンサン劇場のお客さんとのコミュニケーションは、来館前から始まっている。 その代表格は、ツイッターとブログ、そしてアプリだ。 まずツイッター。これは基本的には戸村さんが運用しており、深夜になっても稼働していることが多…
「映画鑑賞を、日常生活の中の行動パターンの1つにしてほしい」 戸村さんはある時、そう話していた。 「毎週この曜日に買い物に行って、毎月かならず歯医者に行ってというような感じ」だという。 以前より「エプロンでも来られる映画…