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2017年04月25日(火)
つかの間の80年代体験を元町映画館で!現役女子大生の公式ナビゲーターが語る、今年のハイテンション映画祭

神戸の元町映画館でゴールデンウィーク期間中に開催されているハイテンション映画祭。4回目となる今回は『Back to the 80s』というサブタイトルのついた80年代特集で、4月29日(土)〜5月5日(金)に行われる。

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「ハイテンション映画祭」公式ナビゲーターで映画チア部所属の薬師丸カエさん

今年は、初の公式ナビゲーターが誕生。その大役を務めるのは、3年前に元町映画館を拠点として学生限定で発足された映画宣伝隊「映画チア部」に所属する薬師丸カエさん。今年の特集テーマに、80年代好きをずっと公言し続けていたカエさんがマッチするのではということから、公式ナビゲーターとして選抜されたという。
特集の理想のターゲットについて、カエさんは「80年代当時を知っている世代の方に来てほしいのはもちろんですが、私と同世代の、当時を直接知らない10代・20代の学生さんにも沢山来てほしいですね」と話す。その理由については、「今の世代以上に、もっと自由にやりたいことをやろうとしている意志みたいなものを、この3作から私は強く感じてるんです。そういう部分を同い年くらいの人にも観てもらって、こうパワーとか、何かグッと来るものを見つけてほしい」と力強く熱のこもった口調で話すカエさん。ちなみにハイテンション映画祭は、学生が2人以上で来館すると500円で鑑賞できるキャンペーン「え〜がな500」が適用されたり、アルコール飲料持参であれば誰でも1,300円で作品を鑑賞することのできる「酔い割」があったり、と様々な割引を実施している。

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3作品それぞれについて語るカエさん

続いてカエさんには、今回上映される3作品それぞれの魅力について語ってもらった。
まず『快盗ルビイ』については「ファッションとキョンキョンがとにかく可愛い!服装の参考になる部分もあり、今観てもどこか新しさを感じる作品だと思います。それに本業はイラストレーターの和田誠さんが監督をされていて、すごくオシャレで繊細な仕上がりになっています。これはぜひ、オシャレガール、オシャレボーイに観てほしい一作ですね」とアピール。「観ておいて絶対に後悔はしない」と太鼓判を押す。また、「アクションスターである真田広之さんが、この作品ではすごく地味でドジな会社員の役をされているのも見どころ。他の作品での真田さんの役どころとのギャップを楽しんでいただきたいですね。まだ真田さんの作品を知らない若い人は、ぜひ別の作品も観てみてほしいです。たとえこの作品が気に入らなくても、絶対、好きな作品に出会うと思います」と呼びかける。

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『快盗ルビイ』©1988 TOHO CO.,LTD.

『コミック雑誌なんていらない!』については「他の2作と比べるとわりに暗めな作品で、実際にあった事件などをオマージュした内容になってます」と紹介。「この作品を観ると、80年代の世相がよくわかりますね。リアルな80年代に流れていた空気感を懐かしみたい方や、そういうのに興味のある若い方に観ていただければと思います」と話す。ただ「当時のスターもいっぱい出てきて、すごく豪華な映画なんですよ。そんな若かりし頃の当時のスターたちがどんなだったか知りたいというような軽い気持ちで観てもらうのもいいかと思います」とアピール。「観終わった後に人と話したくなる映画だと思うので、友達と来て色々と感想を言い合ってもらいたいですね。『あれ、なんかすごかったな』とかでも。ぜひ、喋りながら帰ってほしい一作です」

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『コミック雑誌なんていらない!』(C)1986 コミック雑誌なんかいらない製作委員会

『星くず兄弟の伝説』は、「この3作の中で私が一番好きな映画なんです」とカエさん。「すごいポップで、とにかく派手で明るくて、ギラギラしてて、まさに多くの人のイメージする80年代が具現化された作品」と絶賛する。もともと近田春夫さんの『星くず兄弟の伝説』というLPのレコードを映画化・ミュージカル化したのがこの作品とのことで、監督は手塚治虫さんの息子である手塚眞さん。カエさんは「才能人たちが集結して作られたサブカルチャーが詰まった作品なんです」とうっとり。「『コミック雑誌なんかいらない!』のリアリティーのある80年代と、こっちのポップで派手な感じの80年代の違いを見比べてみるのも面白いかなと思います」と語った。ちなみにこの作品は、カメオ出演がすごく多く、ルパン三世の作者であるモンキーパンチさんも出演しているとのこと。「普段あまり表に顔を出さない漫画家とか音楽家の方が沢山出演されているので、後から調べて、また見直してみるのも面白いと思います。この作品を気に入った方は、またそこから掘り下げて映画でも音楽でも、色んな作品に触れてみてほしいですね。私、この作品好きな方とは仲良くなれる自信があります!」と熱く語った。

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『星くず兄弟の伝説』©キネマ旬報DD

ちなみにこの3作の魅力について語る中で、カエさん自身、初めて気づいたことがある。偶然にも、3作品全ての主演役者が音楽活動をしているということだ。普段DJ活動も行っているカエさんにとって、その偶然はなんとも嬉しい発見だったという。

今回は、特集上映の期間中にトークショーとDJイベントも開催。どちらにもカエさんが登壇する。
4月30日(日)のトークショーの対談相手は、80年代に六本木WAVEやセゾン系広告代理店に勤め、現在は大阪芸術大学の教授である瀧本雅志さん。当時の文化を直に知っている昭和生まれと、平成生まれでまだ生まれていなかったが80年代を愛する2人のトークをぜひ聞いてほしいとのこと。
またDJイベントは5月3日(水)の最終上映後、シアター内にブースを設置して開催する。映画に使用されていた楽曲も流す予定だ。共にDJをするDJ Mr.jinさんは、カエさんのDJの師匠でもあるという。劇場内で、昭和と平成をまたぐDJの共演を目撃できるのは、珍しい体験となるだろう。
2階待合室の一角には、カエさんの私物である当時のOliveやnon-no、an・an、宝島などの雑誌や、レコード、本の並ぶ80年代ブースが常設予定。5月3日(水)の15時から20時はマーケットも開催される予定だ。

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お客さまから寄贈された当時のパンフレット

「映画館に訪れた人たちが、交流できる機会もあったらいいなと思って」と語るカエさん。「お客さん同士でDJとか音楽聞きながら感想言い合ったりとかしてもらえたら嬉しいですね。私も話しかけてほしいし。お酒飲んで酔っぱらって、すごい和やかな感じで盛り上がってもらって。全然知らん人とかとも喋ってほしいです。それこそが、映画館で映画を鑑賞する醍醐味だと思うので」と話す。

ハイテンション映画祭期間中は、ほとんど元町映画館内にいるつもりだというカエさん。「みなさんの反応とかいっぱいお聞きしたいです。ぜひ話しかけてください!人見知りなので、全然上手く話せるかはわからないんですけど、話しかけてくださると嬉しいです。80年代の話も沢山したいですね」と呼びかける。
最後に意気込みについて伺った。「今となっては、忘れられていそうな80年代を一人でも多くの方、とくに同世代の方に知ってほしいです。なんだかんだいって、私もまだ全然知らないことも多いと思うので、今回の映画祭を通して、同世代の方と同じ視点から80年代について知りたいですね。そしてどこかしら興味を持った部分があれば、そこからさらにまた掘り下げていってほしいし、もし気に入らなかったら、それはそれでそういう時代もあったよっていうのを知ってほしいな」
今回のハイテンション映画祭が、何かしら次に映画を観るときのきっかけになってほしい、と話すカエさん。「ここでしかない、多くの方との世代を越えた交流を楽しみましょう」と呼びかけている。

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「ハイテンション映画祭 Back to the 80s」は、4月29日(土)から5月5日(金)まで神戸の元町映画館で開催予定。

料金は一般1,500円、シニア1,100円、学生1,000円。学生は、「え〜がな500」を使用すると500円に。アルコール飲料持参で誰でも1,300円になる「酔い割」も実施する。

詳細情報
■開催日程
4月29日(土)~5月5日(金)

■料金
一般1,500円、シニア1,100円、学生1,000円。
※「酔い割」アルコール飲料持参で1,300円に

■映画館
元町映画館
神戸市中央区元町通り4-1-12、TEL 078-366-2636

■サイト
元町映画館
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