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十三で若松監督追悼 『連合赤軍』などオールナイト上映

先日急逝した若松孝二監督をしのぶオールナイト上映イベントが、12月8日(土)に大阪・十三の第七藝術劇場で催される。


『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(c)若松プロダクション

映画への情熱を持ち続けた監督の魂を感じ取れるイベントが、第七藝術劇場で開幕する。

若松孝二さんは、1936年生まれの映画監督。ピンク映画を経て、「体制への怒り」を映画で表現し、若者から多くの支持を得た。近年は昭和三部作と言われる『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007年)、『キャタピラー』(2010年)、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012年)を公開。戦中戦後に日本に現れた思想や潮流を描き、その壮絶なエネルギーを結集した映画表現で、国内のみならず海外からも賞賛を集めた。2012年10月17日、交通事故で逝去。


『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』記者会見時の若松監督(写真左)

今回はその若松監督をしのび、昭和三部作の中の一つ『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(190分)を上映する。また、若松監督と同じようにピンク映画を出自としながら、商業映画とインディーズ映画を行き来した映画監督瀬々敬久さんの代表作『ヘヴンズストーリー』(278分、2010年)も同時上映。第七藝術劇場のホームページでは「大いなるインディーズ映画の魂はいかに引き継がれていくだろうか」と呼びかけている。


『ヘヴンズ ストーリー』(c)2010ヘヴンズ プロジェクト

その才能と情熱を惜しまれて逝った若松監督。そのエネルギーと後継の意志を感じながら、第七藝術劇場でどっぷりとした夜を過ごしたい。

■開催日程
12月8日(土)
23:00~ 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』上映
02:30~ 瀬々敬久監督トークショー
03:10~ 『ヘヴンズストーリー』上映(途中休憩あり)
08:00 終了予定

■料金
前売2,400円(当日特典付)
当日2,800円、ナナゲイ会員2,400円

■映画館
第七藝術劇場
(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6階 、TEL 06-6302-2073)

■サイト
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
若松孝二監督 追悼第1弾 オールナイトイベント上映
http://www.nanagei.com/movie/data/wakamatsu_01.html
映画監督「若松孝二」・俳優「井浦新」 【キネプレインタビュー】
http://www.cinepre.biz/?p=654