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販売目的で映画チラシを大量に持ち帰る、という問題について。

先日掲載した、映画チラシ転売についてのお願いが、大きな反響となりました。
皆様ありがとうございます。

<キネプレからお願い>映画チラシの転売はおひかえください
500-600_4
http://www.cinepre.biz/stop_chirashitenbai

このお願いには、大阪・兵庫・京都の映画館、計17館も賛同していただきました。
皆様、こうした大量の持ち去りに頭を悩ませておられました。

もともとは、ぼくがある映画専門のグッズショップに立ち寄ったときに、こうした転売の相談がされているのに遭遇してしまったことがキッカケでした。
別に個人で楽しむ分、友人に配る分については、じゃんじゃん持って帰ってもらっていいと思うのです。
でも
「あの映画館にはまだ顔が覚えられてないから、持ち帰りしやすいよ」
「わかった、またよろしく頼むよ」
なんて相談をヒソヒソしている様子をみたら
「これは、いかんなあ」
と思うようになったのです。
「映画館と観客にとって、ともに大きな機会損失をしているのではないか」と。

こうしたチラシの販売目的持ち帰りの現状や問題点については、以下の記事にもまとめてあります。
こちらも目を通してみてください。

■転売される映画チラシの現状とは―防止呼びかけに大きな反響も
チラシ転売
http://www.cinepre.biz/archives/16837

簡単に言うと、
「宣伝費が限られているミニシアター系映画にとっては、チラシは大きな宣伝手段となる」
「そのチラシが大量に持ち帰られることで、本来届けられるべき人の目に触れる機会を奪っている」
「購入者がほしがるチラシは、3つの種類に分けられる」
ということです。

こうした現状を踏まえながら、去年12月にキネプレが開催したトークイベント
「映画館女子ガールズトーク in Xmas」
で話したところ、登壇者の映画館の方々もみなさん等しく悩まされているとのことでした。
なら、キネプレから呼びかけよう、と思い、今回の発表となりました。
ほかの関西の映画館様にも提案したところ、皆さまから心強い賛同の声をいただきました。

もちろん、個人で楽しむレベルの持ち帰りについては、大歓迎です。
友達に見せたい、いい映画だから広めたい、なんて目的の場合も、どしどしやってください。
ただ、ラックからごっそり持って帰られたチラシが、日を置かずしてグッズショップやネットオークションに陳列される、という状況が悲しいなあと。
文化は、もうちょっと気持ちのいい消費のされ方をしてほしいのです。
配給側・映画館側が数少ない予算の中から、宣伝のために配っているチラシ。
ぜひそのチラシが有効活用されるよう、みなさまのご協力をお願いいたします。

映画のチラシは、映画と観客をつなぐために、観客がいい映画と映画館で出合うために、あるもんだよ。

キネプレ編集長・森田