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震災知らない若者描く 『神戸在住』試写に竹下景子さんら登壇

阪神・淡路大震災を知らずに育った美大生たちを描いた『神戸在住』の披露試写会が11月25日(火)にシネ・リーブル神戸で開催。主演の藤本泉さん、竹下景子さんらが登壇した。

神戸在住挨拶
竹下景子さん(右)、藤本泉さん(中央)、白羽弥仁監督

映画『神戸在住』(2014年、96分)は、木村紺さんの同名マンガの実写化。1995年に起きた阪神・淡路大震災から20年の節目に合わせて上映される映画作品で、この震災を知らずに育った19歳の主人公の美大生・辰木桂が、神戸の街で震災の記憶に触れ、心境が変化していく様子を描いている。

神戸在自由
『神戸在住』(C)2014木村紺・講談社/サンテレビジョン

11月25日(火)にシネ・リーブル神戸で開かれた完成披露試写会には、主演の藤本泉さん、竹下景子さん、そして監督の白羽弥仁さんが登壇し、舞台あいさつを実施した。

震災当時3歳だったという藤本さん。演じた桂という役柄について、「等身大のような気持ちでした。撮影を通じて震災の傷跡に触れていって、いまのきれいな建物が並ぶ神戸の街は、震災という悲しい過去によって作られたのか、と気付かされました」と振り返る。「私のような震災を知らない世代の女の子の目線で描かれているので、同じような若い世代の人にぜひ観ていただきたい」と呼びかけた。
竹下景子さんは、震災の翌年の1996年より復興支援の「詩の朗読とメモリアルコンサート」に参加しつづけていることに触れ、「でも震災前の神戸はほとんど知りませんでした。なので心のどこかで、震災前を知らない私がここにいていいのか、という思いを抱きながら神戸に通いつづけました」と思いを吐露。「でも今回のこの映画で、素敵な役をいただき、すこしでも神戸に住む皆さんに気持ちが近づけたのではと思っています」と話した。
白羽監督は「いい映画ができたと自負しています。明るい未来を予測できるような明るいラストシーンになりましたので、ぜひお楽しみください」と呼びかけた。

映画『神戸在住』は、2015年1月17日(土)からテアトル梅田、シネ・リーブル神戸などで公開開始。またテレビ版を、同じく17日(土)の20時から、サンテレビで放映する。

さらに12月11日(木)から16日(火)までは大阪・北堀江のショップ&アートギャラリー「ART HOUSE」で、同作のイラストを担当したタナベサオリさんの、作中で使われたイラストなどを展示する作品展が実施予定。企画プロデュースの大西昭彦さんと脚本の安田真奈さんを招いてのトークイベントも開催する。くわしくはこちら

『神戸在住』予告編

詳細情報
■上映日程
2015年1月17日(土)~

■映画館
テアトル梅田
大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフトB1F、TEL 06-6359-1080

シネ・リーブル神戸
神戸市中央区浪花町59神戸朝日ビルディングB1F、TEL 078-334-2126

■サイト
『神戸在住』公式サイト
テアトル梅田
シネ・リーブル神戸
映画『神戸在住』に使用された作品など披露 大阪・堀江でイラスト展