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ネット動画から劇場へ 映画発祥の地神戸で、神戸三宮映画祭開幕

YouTubeの「ネスレシアター」で公開されたさまざまな映画監督たちのオリジナル短編作品などを一挙上映する「神戸三宮映画祭」が、5月30日(金)・31日(土)に開催される。

神戸三宮top
神戸三宮映画祭の前夜祭に集まった監督・俳優ら

神戸三宮映画祭は、ネスレ日本がYouTube上で公開している「ネスレシアター on YouTube」の作品を、スクリーンでも体感してもらおうと開催される映画イベント。『半落ち』(2004年)などの佐々部清監督、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督、『花とアリス』(2004年)などを手がけ海外からの評価も高い岩井俊二監督らの作品11本を含む計20本が上映される。

前日の5月29日(木)には、前夜祭が開催。上記3監督を含む12監督と、原田泰造さんら出演者10人が登場し、作品について紹介した。前半では、ネスレ日本株式会社の高岡浩三さん、神戸副市長の玉田敏郎さんのあいさつ、そして佐々部清監督、本広克行監督、岩井俊二監督によるトークショーも実施された。
(会見前半の全文書き起こしはこちら

「YouTube内に、日本最大のシネマコンプレレックスをつくりたい」という意気込みのもと始動したという「ネスレシアター on YouTube」。予想を上回る反響があり、公開半年で累計約1,000万回の再生を達成した。「作品を劇場でも観たい」との声が高まり、今回の映画祭の開催となったという。佐々部監督が「自由な作品を作れる場を提供することで、映画業界を活性化する役割を担ってもらいたい」と話すほか、本広克行監督は「後輩たちがショートムービーを作れる環境ができれば」、岩井俊二監督は「神戸が、地方発の映画の発信の先駆けになれば」と期待を寄せた。

神戸全文s
トークを行う佐々部清監督(写真左)、本広克行監督(中央)、岩井俊二監督

上映されるのは、YouTubeで公開されている人気作から、『花とアリス』の劇場版のもととなったショートフィルム版、テレビ東京で放送されたD-BOYS主演のD×TOWN6作品、新人監督枠など計20本。また合間には、監督や出演者たちによるトークセッションも多数予定されている。

ゾウを撫でる
佐々部清監督『ゾウを撫でる』(ネスレシアター on YouTube)
Regret
本広克行監督『Regret』(ネスレシアター on YouTube)
花とアリス
岩井俊二監督『花とアリス』ショートフィルム版(ネスレシアター on YouTube)

神戸三宮映画祭は、5月30日(金)、5月31日(土)の2日間開催予定。会場はOSシネマズミント神戸を中心に、カフェネスカフェ三宮、神戸国際会館、神戸芸術センターなど。
料金は1日通し券500円、2日通し券1,000円。

詳細情報
開催日程 5月30日(金)、5月31日(土)
開催会場 OSシネマズミント神戸
神戸市中央区雲井通7-1-1ミント神戸9F)

カフェネスカフェ三宮
神戸市中央区御幸通7-1-15、TEL 078-230-7098)

神戸国際会館
神戸市中央区御幸通8-1-6、TEL 078-231-8161)

神戸芸術センター
神戸市中央区熊内橋通7-1-13、TEL 078-241-7477)

サイト 神戸三宮映画祭
http://kobefes.com/
OSシネマズミント神戸
http://www.jollios.net/cgi-bin/pc/index.cgi
ネット配信が生む自由な作品づくりと、映画の未来―神戸三宮映画祭の会見書き起こし
http://www.cinepre.biz/archives/13004