異色SMミステリーが大阪公開　島田角栄監督が舞台挨拶

異色のSMミステリー映画『冴え冴えてなほ滑稽な月』が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで上映開始。初日となる11月2日（土）に島田角栄監督が登壇し、舞台あいさつを行った。

登壇する島田監督

島田角栄さんは大阪在住の映画監督。パンク映画をモチーフにした映画を作りつづけている。新作の『冴え冴えてなほ滑稽な月』（2013年、118分）は、SM嬢がテーマのミステリー映画。主演は多くの映画で活躍する黒川芽以さん。ライバルのSM嬢を澤田由希さん、刑事役を浜尾京介さんがそれぞれ演じているほか、さまざまなパンクロックバンドやミュージシャンが出演していることでも話題となった。

東京・渋谷のユーロスペースで9月7日（土）から公開スタート。東京で多数の観客を動員したという本作が、いよいよ大阪での公開とあって、多くの島田監督ファンがつめかけた。

上映前に登場した島田監督は、「ほんま来てくれておおきに」とあいさつ。インディーズで『家族ロック』（2002年）を作った時、最初に劇場上映したのがシネ・ヌーヴォだったことに触れ、「それ以来ずっとここで上映している。いわば聖地みたいなもの。これからも上映しつづけたいと思っています」と話した。
作品については「出てくる人物全員が愛にあふれている作品になりました。監督としてもとても愛おしい人たちです。少しでも気に入ってくれたらと思います」と話し、会場は拍手に包まれた。