音楽ライブのような大音量で映画を上映する「爆音上映」が、神戸アートビレッジセンターで実施される。上映されるのは『カリフォルニア・ドールズ』『アンストッパブル』『右側に気をつけろ』の3作。12月26日(水)・27日(木)。
『カリフォルニア・ドールズ ニュープリント版』 All the Marbles (C) 1981 Warner Bros. Pictures International. All Rights Reserved |
着実にファンを増やし、多くの人に親しまれてきた“爆音上映”が、神戸に再びやってくる。
爆音上映祭は、2008年にスタート。映画用ではなく、ライブ用の音響セッティングをフルに使用することで、映画を大音量で楽しもうというもの。東京の吉祥寺バウスシアターを皮切りに、多くの会場で実施されてきた。そこでしか味わえない一体感が好評を博し、映画祭だけでなく、上映の一企画としても全国で実施され続けている。
関西では今年5月に神戸アートビレッジセンターなどで「爆音映画祭 in 関西」を実施している。
今回爆音で上映されるのは、『カリフォルニア・ドールズ』、『アンストッパブル』、『右側に気をつけろ』の3作品。
『カリフォルニア・ドールズ』(1981年、113分)は、女子プロレスのチームとマネージャーが、夢をつかんでいく姿を描いたロードムービー。監督はロバート・アルドリッチ。チャップリンやルノワールの助監督をつとめた後、アクションやサスペンスなどをテーマにした骨太な作品を発表し続けた。『攻撃』でベネチア国際映画祭批評家賞を受賞。高倉健や佐藤浩一らが、敬愛する映画監督の一人として挙げている。多くの映画評論家や愛好家から高い評価を得ている同作が、彼の遺作となった。
『アンストッパブル』 (C) 2010 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved |
また合わせて上映される2作品も注目だ。『アンストッパブル』(2010年、98分)は、デンゼル・ワシントンを主演に貨物列車暴走事故を描いた作品で、『トップガン』などで有名なトニー・スコット監督の遺作。『右側に気をつけろ』(1987年、81分)は、フランスの映画運動「ヌーヴェルヴァーグ」の旗手・ジャン=リュック・ゴダール監督・主演作。
大音量で鑑賞することで、映画を文字通り体感できるまたとない企画。
この機会に、新たな映画の楽しみ方を味わってみては。
■上映日程
12月26日(水)・27日(木)
■料金
1回1,700円、3作で3,600円
■映画館
・神戸アートビレッジセンター
(神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500)
■サイト
爆音上映 オフィシャルサイト
http://www.bakuon-bb.net/
神戸アートビレッジセンター
http://kavc.or.jp/