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作品への敬意とリスペクトを持って――応援・マサラ上映に通じる、歌舞伎の「大向う」文化

応援上映のヒントになればと、歌舞伎のお話を聞いた

映画を、声を出しながら鑑賞する「応援上映」というスタイルが人気だ。

2010年前後から、アニメや実写映画を「ライブのように声を出しながら鑑賞したい」というファンが増えてきた。それにこたえる形で、「ライブスタイル上映」「絶叫上映」「激闘上映」など、様々な呼び名でのイベントが開催。戦国BASARA、TIGER & BUNNYなどのアニメ映画、『パシフィック・リム』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などの実写映画などで実施され、好評を博してきた。
徐々に市民権を獲得したこの「発声OK上映」は、いつしか「応援上映」という言い方が定着し、『アナと雪の女王』『ラ・ラ・ランド』などの大作映画にも採用。コロナ禍での中断があったものの、ここ最近では『ONE PIECE FILM RED』『THE FIRST SLAM DUNK』『名探偵コナン 黒鉄の魚影』などの超大作アニメーション映画でも開催されている。

一方、「マサラ上映」というスタイルもある。2001年に大阪・動物園前の映画館でスタートしたと言われており、インド映画を「紙吹雪・クラッカー・発声あり」で鑑賞するスタイルだ。むしろ応援上映よりはこちらのほうが早く、インド映画ファンを中心に人気を博してきた。
応援上映はこういったマサラ上映のスタイルの中から、「発声OK」の部分だけを転用して開催していったという側面もある(もちろんそれだけではないが、両方に参加するファンも多い)。
(詳しくはキネプレの連載記事へ)

こうした試みは、映画館を盛り上げる施策として取り組まれる一方、コロナ禍中には発声が禁じられていたこともあり、その声かけのテンションや温度、ノリなどが会場やファンの間でも異なることが多く、SNS上では定期的に議論が行われている。
ある映画スターがスクリーンに登場する時は、キャラや俳優の名前を叫ぶ。戦いに勝利すれば歓声を上げ、ミュージカルシーンでは拍手と喝采を送る。それはまだ全員に共通する掛け声だが、中には作中のシーンにコミカルに突っ込んだり、アニメだと声優についての言及があったり、と、笑いを生もうという意識が強い参加者もいる一方で、その声を聞いて「作品を茶化された」と考え気分を害してしまうファンもいる。
まだ文化として生まれたばかりのこの「応援上映」というスタイルが、今後さらに多くの人に愛されるためにはどうすればいいのか。


応援上映だけでなく、紙吹雪・クラッカー・発声有りの「マサラ上映」も人気を博している(撮影:キネプレ 場所:塚口サンサン劇場)

マサラや応援上映も多数取材してきたキネプレが、今回インタビューしたのは、関西での歌舞伎の興隆を目指して多彩な活動を続けている民間団体「関西・歌舞伎を愛する会」の明和さん。
歌舞伎といえば、17世紀頃から続く伝統芸能であり、庶民の娯楽でもあった。その中には「声掛け」の文化もあり、「松嶋屋!」「中村屋!」など屋号を叫ぶものから、「ご両人!」「待ってました!」「大当り!」などの定型文句、それ以外にも自由な声がかかることがある。それを一番後ろの席から、タイミングを見計らってかけていくことや、その人を「大向う」と呼ぶという(もともとは「芝居小屋の最も舞台から遠い客席」を指す言葉で、そこに芝居通がよく座っていたことが語源)。現在は各地域に大向うの団体があるそうだ。

関西では、大向うの減少に危機感を抱いた劇場、関西の大向うの団体「大向初音会」、そして関西・歌舞伎を愛する会が協力し、大向うには珍しい勉強会を、2011(平成23)年から月一回(コロナ禍前まで)実施してきたという。今回は、関西で大向うを増やしてきた実績を持つ関西・歌舞伎を愛する会に、詳しいお話を伺った。
断っておくが、これをそのまま「応援上映」や「マサラ上映」に活用してほしい、ということではない。ただ、近しい感覚で400年続く伝統文化を支えてきた「大向う」の感覚を知ることで、何かしらのヒントになれば幸いである。


「関西・歌舞伎を愛する会」の明和千佳代さん

関西での歌舞伎文化の普及に貢献してきた

――まず、「関西・歌舞伎を愛する会」について教えてください。

もともとこの会が発足したのは1978年です。当時、関西での歌舞伎の人気は低迷期で、大阪での歌舞伎興行はほとんど上演されていませんでした。
でも歌舞伎は、出雲の阿国が京都の街で「かぶき踊り」をしたことから始まり、大阪で発展した庶民の娯楽文化。それを江戸歌舞伎として江戸で発展させたのが初代市川團十郎です。だからそもそもの発祥・発展の地は上方なんです。

それを関西でなくすわけにはいかない。発足のきっかけを作ったのは、東京の歌舞伎俳優、二代目 澤村藤十郎さんです。当時、ご自身の襲名披露興行を大阪でもされたのですが、歌舞伎人気が低迷していたため、9年間何とか続いていた大阪の五月の歌舞伎興行(通称「緑の顔見世」)がご自身の襲名を最後になくなってしまいました。
それを悔しく思われた藤十郎さんは、「この状況を打開したい!」という思いで、知人を介し当時の労働団体「大阪民労協」の代表幹事、高畑敬一さんと出会い、意気投合。労働界、経済界、学者、文化人、行政(大阪府、大阪市)の方々に藤十郎さんが熱意を伝え続け、「関西で歌舞伎を育てる会」が発足しました。

初代代表世話人には高畑敬一さんのほか、SF作家の小松左京さんもいらっしゃいます。また世話人には労働界の団体、経済界の企業をはじめ、桂米朝さんやコシノジュンコさんといった文化人の名前も並びました。その後、第一次歌舞伎ブームになり、ある程度、興行も観客層も育ったということから、1992年に現在の「関西・歌舞伎を愛する会」に改称され今日まで続いています。

――活動内容はどのようなものでしょうか?

関西で歌舞伎の文化を広く伝えることを目的にしていまして、毎月の会報誌「大向う」の発行をしています。ほかに関西で行われる歌舞伎の宣伝やチケット斡旋、バスツアーなど。また若手の会が行われる時は公演のお手伝いなどもしています。
コロナ禍前までは定期的に、松竹シネマの方と「シネマ歌舞伎大向う体験」というイベントもさせていただきました。歌舞伎作品の上映前に当会の川島靖男が司会を担当し、「大向初音会」の当時の会長、海堀和夫さんがレクチャーをして、上映中に大向うを掛けてみるということをしていました。これには「応援上映」にも通ずるものがあると思います。

そして忘れてはならないのが、大阪松竹座で毎年7月に行われる当会の冠公演「七月大歌舞伎」です。その興行前に、今では夏の風物詩の一つとして親しまれるようになった「船乗り込み」という行事がございます。歌舞伎俳優が船に乗り込み川を巡って道頓堀に入り、「私たちが興行をします!」「観に来て!」って直接ファンにPRする、水都大阪らしい江戸時代からの宣伝方法ですが、ここでも大向うが大きな役割を果たすんです。
実はこれも澤村藤十郎さんの発案で、当会の第一回公演(1979年5月朝日座)を機に55年ぶりに復活した行事です。コロナ禍で2020、21年には中止されたのですが、今年は、松竹株式会社、各関係者、ファンの皆様のお陰で、久々に大々的に開催されました。


第一回公演の時の船乗り込み(提供:関西・歌舞伎を愛する会)

「大向う」という存在と勉強

――「大向う」については、どのような勉強会を行っていたのでしょうか。

これは元々関西の大向うさんが減少していたことがきっかけで、当会の全面協力という形でスタートしました。当会の相談役でもあり「大向初音会」会長だった海堀和夫さんが講師となり、当会の会員様を対象に開いたものです。
初回に禁じ手やどういうところで掛けるのかなどの基本的なことを伝えて、後は経験を積みます。歌舞伎の映像を見ながら実際に声を掛けてみることをしていました。何と言っても大向うは発声のタイミングが重要です。歌舞伎には附け打ちさんと呼ばれる人がいます。「附け打ち」ってわかりますか? 俳優が見得をする時など演技を強調したい時に舞台の上手で板を木で打って「バタッ」「バッタリ」って効果音をだす人のことです。基本的には見得で打たれる附けのタイミングに合わせて声を掛けると、間違いないですね。

またストーリーを考えて声色を変えてみることも、もちろん必要なことです。悲しい場面で、明るい声が掛かってしまっては台無しです。
舞台は「生モノ」、歌舞伎は実際に俳優が舞台で演じているのです。だから「間(ま)」って本当に大切! 間違えると俳優の集中力をそいでしまうことにもなりかねませんし、観ているお客様にも不快感を与えてしまいます。
科白(セリフ)にかぶせちゃダメ、とか、その場の雰囲気を壊しちゃダメ、とか、共通する暗黙のルールもあります。同じ演目でも演じる俳優によっても変わってきますし、同じ俳優でも(生モノだけに)日々少しずつ変化もあります。
だから大向うに求められるものもその場で変わってくるのです。また関西と関東でも少し違いがあったりもします、ほんと千差万別ですね。

――そういう「大向う」が、歌舞伎の文化の中で大事な役割を担ってきたのですね。

原則的に「大向う」になる人はスカウトすると、以前、聞きました。ただここ数年は、なかなかスカウトできる人がいらっしゃらないそうです。大向うさんは基本的に「木戸銭ごめん」で、無料で入場できるのですが、それを目的としているわけではなく、心から応援したい、盛り上げたいということが根底にないとダメなんです。でも大向うを掛けすぎるのもまた舞台を壊してしまう可能性があるからいけないと海堀さんはおっしゃっていました。
澤村藤十郎さんが以前、「大向うとは?」という質問に「寿司のワサビ」と答えておられました。なるほどと、思わず「うまい!」と声が出ました。それと関西を拠点に活躍された歌舞伎俳優の片岡秀太郎さんがよくおっしゃっていた「ええ加減」(良い加減という意味)という言葉がピッタリ当てはまります。さじ加減が必要ですよね。

ある俳優さんは「一生勉強」とおっしゃっていました。また別の俳優さんはご自身が勤めた舞台の映像を毎日見返されます。以前、海堀さんが「俳優が一生勉強というなら、大向うも勉強し続けないといけない」とおっしゃっていました。
当会の勉強会の出身者には、とても熱心な方がいて、その方は、東京に一時期住んでいらっしゃいました。東京の歌舞伎座では毎月歌舞伎が掛かっていて、幕見席といって一幕だけを格安で観ることができる席があるので、会社帰りに毎日のように通っていらしたそうです。そして家ではDVDや録画した映像などを何度も見返して、ずっと研究していらっしゃいました。そして大阪に戻ってこられて大向うになられました。この方の大向うは声も良いし無駄がなく、安心感がありました。海堀さんからもこの方からも俳優への敬意が伝わってきます。
でも海堀さんは決して楽屋に行こうとはしませんでした。なぜなら「大向うは舞台から最も遠いところから掛けるもの、楽屋に出入りするものではない」からです。そう伺った時は、本当に素晴らしい心意気だと思いました。しかしお二人とも他界され、もうお会いできないのがとても残念です。

もちろん勉強しないと声を掛けちゃダメってわけではありません。基本的には観客ならだれでも声を掛けていいんです。
以前、舞踊をあまり得意とされない俳優さんが(悪く思わないでくださいね)、舞踊を踊られた時、幕切れの哀しみに伏し沈んでいく姿で緞帳が降りる……そのギリギリの場面で、絞るような声で客席から屋号が掛かりました。その舞台の情景と声質タイミングがピッタリで、舞台は何倍も良くなりました。
その時はたまたま大向うさんがいなくて一般のお客様が掛けられたのですが、素晴らしい幕切れに震えましたね。

ちなみに余談ですが、基本的に歌舞伎の大向うは男性です。理由は、歌舞伎俳優は男性、女方さんは声を高くして科白(セリフ)を言います、そこで女性が声を掛けると女性の声の方が高くなり舞台は台無し、俳優に対してのリスペクトにならないという考えからです。
でも実は上方だけは、伝統的に女性の大向うさんがいます。以前いらした方は義太夫をなさっていた関係で声をつぶしておられました。今の方は声をつぶすということはしていませんが舞台の雰囲気を壊さない声の出し方を工夫なさっています。上方では今もこうして女性の大向うさんが存在します。




「大向う」に求められるものと、応援上映に通じるもの

――「大向う」のさじ加減と言いますか、どういう掛け声をどのようにかける、というのが最適で、どういうのは控えたほうがいい、みたいな方針はあるのでしょうか?

個人的な意見ですが、「公演や演目、俳優への敬意とリスペクトがあるかどうか」じゃないでしょうか。悪目立ちするような自己主張が強い大向うは違うと思います。だから初心者の方でもリスペクトする気持ちがあれば、場を盛り下げるような言葉や、俳優の集中を乱したりする声は出てこないと思います。
先ほども申し上げた澤村藤十郎さんの言葉「大向うとは、寿司でいうところのワサビ」というのが、ね! ピッタリでしょ! ワサビがなくてもお寿司自体は完成しているけど、ワサビが少ないと物足りないし、多いと寿司本来の味がわからなくなる。より美味しく感じられるさじ加減、「大向う」も同じですね。

たとえば今から心中しようとする悲しい場で「ご両人!」とか「待ってました!」と掛かるのは、それは違うのでは!? と思います。
他方で「待ってました!」は、『お祭り』という演目の時のお決まりでもあります。「待ってました!」の声を受け、鳶頭(とびがしら)役の俳優が「待っていたとはありがたい」とカッコ良く科白(セリフ)を言います。あっちこっちから「待ってました!」「待ってました!」「待ってました!」って掛かると多過ぎって思わず笑ってしまいますが、俳優と大向うの息がピタッと決まった時や、また千穐楽で「大当り!」と良いタイミングで掛かった時は、舞台が何段もグレードアップして「あぁ、いい舞台だったな」って思えます。
そういう魅力も「大向う」にはあります。

ですから、「大向う」の皆さんは勉強熱心ですよね。「どうやればその場を引き立てられるか」というのを研究されています。声色も変えて空気を乱さないように、より引き立てるようにタイミングも気を使って。極端なことを言うと、0.5秒早くても、0.5秒遅くても、「なんか違う」ってなってしまう時もあるんです。「間(ま)」って本当に難しいですよね。

――今は『RRR』などでマサラ上映が行われたり、それ以外にもいろんな映画の応援上映が開催されたりしていますが、その中でやはり少しずつ、考えの違いも出てきました。アドバイスというほどではありませんが何かお考えを聞かせていただけましたら。


インド映画のマサラ上映では紙吹雪が舞う中、いろんな掛け声も飛び交う(撮影:キネプレ 場所:塚口サンサン劇場)

インド映画の『RRR』観ましたよ! めっちゃ好きです、3時間あっという間に過ぎました。あれハマりますよね。「歌舞伎っぽい」って思いました。来年、宝塚歌劇で舞台化されることが発表されましたが、あぁ歌舞伎化して欲しかったぁ~って思いました。
応援上映とか、マサラ上映も一回体験してみたいですね。その作品を愛する人が集まって時間を共有できるのは、とてもいい機会だと思います。

もちろん、いろいろな決め事も必要になってくるんだとは思います。「これは控えてほしい」「これは禁止」みたいなルールもある程度は伝えないといけないでしょうし。でも一方で、「こうすると楽しいよ」みたいなこともたくさん伝えてもらえるといいんじゃないでしょうか。

たとえば、中村獅童さんがバーチャルシンガーの初音ミクさんと一緒になさった「超歌舞伎」という公演があります。この公演ではサイリウム(ペンライト)が用意されています。
大向うが禁止されていたコロナ禍に、そのサイリウムに「大向うの声」が出せる機能が組み込まれたんです。スイッチひとつで光って声が出て、って面白いでしょ! 私は南座で開催された時に拝見しました。
初音ミクさんファンの方は当初、歌舞伎や大向うのことをあまりご存じではなかったと思います。一方、歌舞伎ファンは逆にサイリウムを使い慣れていない。なので最初に獅童さんが大向うの説明や、サイリウムの使い方をレクチャーされました。
そしてこの科白(セリフ)の時はこの色で応援して、この人の屋号はこれだからって、このタイミングで一緒にこれをやりましょう! みたいな、色んなリクエストとレクチャーがあって、観ている私もワシャワシャ忙しくて(笑)。サイリウム使い慣れてないから余計に忙しかったです(笑)。
でも、これってすっごく良いことだと思うんです。「これは禁止」だけでなくて、「みんなでこうしたら楽しいよ」って伝えてあげる。そういうのが増えてくると、映画の応援上映もよりみんなで盛り上がれる場になるんじゃないかなと思います。

あとはやっぱり、先にお話ししたように、「作品へのリスペクト」が大切だと思います。作品への愛を持って、その場にいるみんながより楽しめるような心遣い。自宅のホームパーティではお好きにどうぞ、でもシアターは自宅ではありません。
色んなお客様が一同に鑑賞するということを意識して、そこで様々な方と好きなものを共有できることを喜び、一期一会を楽しんで、素敵な空間ですばらしい体験ができたら、それは自分史に残る記憶になると思います。最後に「ワサビ」を忘れないでいて欲しいなと思います。

つらつら好き勝手なことを申しましたが、私は決して「大向う」ではなく、あくまでもただの観客の一人です。勉強会だけでなく、普段の雑談からも海堀さんに多くのことを教えていただきました。
また海堀さんだけではなく、澤村藤十郎さんや片岡秀太郎さん、他にも様々な方から色々と見聞きしました一部をご紹介したに過ぎません。もちろん違ったお考えをお持ちの方もいらっしゃるし、それで良いと思います。一期一会の舞台がより良い空間と時間になれば、それ以上のことはありません。

――ありがとうございました。


今回インタビューを行った「関西・歌舞伎を愛する会」は、関西の様々な歌舞伎公演のサポートを行っている。直近では、「第33回 上方歌舞伎会」が大阪・日本橋の国立文楽劇場で8月25日(金)・26日(土)に開催。「九月花形歌舞伎」が京都・南座で9月3日(日)〜24日(日)に開催予定。ご興味ある方はぜひ、応援上映とは一味違う、歌舞伎の「大向う」の世界を体感してみてほしい。

また改めて記すが、今回の記事は、「マサラ上映、応援上映はこうあるべき」というものを規定するものではない。
ただ、同じように声掛けをする文化を受け継ぎ、「大向う」という存在を育ててきた歌舞伎の世界から、何かしらヒントが得られれば幸いである。

詳細情報
■サイト
関西・歌舞伎を愛する会 公式サイト