『ゆるせない、逢いたい』京都・神戸へ　金井純一監督が登壇

デートレイプを題材にした吉倉あおい・柳楽優弥出演のラブストーリー『ゆるせない、逢いたい』が、京都みなみ会館・元町映画館で上映中。1月18日（土）には金井純一監督が両館を訪れ、舞台あいさつを行った。

元町映画館を訪れた金井純一監督

『ゆるせない、逢いたい』（2013年、107分）は、デートレイプをテーマにした青春ラブストーリー映画。加害者と被害者となった2人が現実に向き合っていく姿を描く。主演は、モデルとして活動する吉倉あおいさんと、様々な映画で活躍の場を広げる柳楽優弥さん。

(C) S・D・P / 2013「ゆるせない、逢いたい」

京都みなみ会館・元町映画館の上映初日となった1月18日（土）に、金井純一監督が両館を訪れ、舞台挨拶を実行。金井さんは2012年に制作した『転校生』が札幌国際映画祭、釜山国際映画祭などで賞を受け、一躍知名度を拡大した気鋭の若手監督。今回の『ゆるせない、逢いたい』が商業デビュー作となった。
元町映画館を訪れた金井監督は、同作を作った経緯について解説。「人間ドラマを描くことに興味があった。デートレイプという題材を聞いたとき、そこにはすごい心の葛藤があると思った」と話す。
「女性の気持ちをうまく描けている」という声には、「正直言って、女性の気持ちはわかりません。ある女性に『なぜそんな行動をするの？』と聞いたら、『自分でもわからない』って答えてくれたんで、『ああ、わからないんだ』って（笑）。でも男性の理解を超える瞬間がすごく魅力的だと思ってます」と返答。「どんどん気持ちが変化していく女性の、その一瞬を映画として封じ込めたい、切り取りたいとつねづね考えています」と、自身の作品づくりの姿勢について紹介した。

「変化する女性の気持ちを映画に封じ込めたい」と話す金井監督

『ゆるせない、逢いたい』は、京都みなみ会館、元町映画館でともに1月18日（土）から1月31日（金）まで上映。
また元町映画館では、金井監督の過去作『転校生』を含む、気鋭監督3人の短編作特集上映「少女たちの時間」が、1月18日（土）から1月24日（金）までの1週間限定で実施されている。