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京都・大阪で、震災テーマのロードムービーが上映

東日本大震災をテーマにした映画『いつかのピクニック』(60分)が、6月23日に京都みなみ会館、6月30日から大阪のシネ・ヌーヴォでそれぞれ上映される。


(C)「いつかのピクニック」

『いつかのピクニック』は、東日本大震災とその被災地・陸前高田市をテーマにした映画作品。
大阪のとある自主映画撮影チームが陸前高田市で撮影中に震災に遭遇。完成できなかったシーンを撮るために、後日再び大阪から陸前高田市に向かう、というストーリー。その様子や感情の揺れ、被災地に向き合う気持ちを描いている。

監督は、大学時代より自主映画を作ってきた京都在住の吉川信幸さん。2005年に制作した『Hello Horizon』は、第8回インディーズムービーフェスティバル、水戸短編映像祭、宝塚映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭などに多数入選。その後の作品も第3回NHKミニミニ映像大賞グランプリや第1回さぬき映画祭グランプリを受賞するなど、インディーズ業界で活躍を続けている。

主演には、歌謡曲シンガーの伊藤美裕さんを起用した。伊藤さんは日本コロムビア創立100年記念歌謡曲アーティストとして2010年4月にデビュー。第53回レコード大賞新人賞を受賞した実力派。
その他、フリーの俳優・鈴木ただしさんや、テレビドラマ・映画へ多数出演している女優の高橋瑞佳さん、天神橋筋六丁目を舞台にした下町人情ムービー「テンロクの恋人」監督の渡辺真さんらが脇を固める。

監督の吉川信幸さんは東日本大震災というテーマを扱ったことについて「2011年3月11日から1年以上が立った今、被災地は少しずつ復興に向かっていますが、多くの被災者が今も心に癒されない傷を抱えています。 でも、震災がきっかけで日常に埋没した大事な感情を再発見したのに、次第に日常を取り戻していくにつれて、あの時感じた大事な感覚が薄まっているように感じます」とコメント。「この映画を見終わった後、みなさんが『震災が過去のものではないこと』『この先ずっと日本人が忘れてはならないことであること』 を感じていただければ幸いです」と思いを語っている。


(C)「いつかのピクニック」

(C)「いつかのピクニック」

京都みなみ会館で6月23日(土)18時から上映。当日は監督らの舞台あいさつも。
また大阪・九条のシネ・ヌーヴォで6月30日(土)~7月6日(金)の上映も決定している。
関西の新進気鋭の監督が今回の震災、そして「日本人の大切なもの」をどう切り取り、映像に残したのか。大阪から出発した撮影クルーの目に、震災と被災地はどう映ったのか。
それをぜひ目撃したい。

■開催日時
6月23日(土) 18:00~ (京都みなみ会館)
6月30日(土)~7月6日(金) 19:00~ (シネ・ヌーヴォX)

■料金
大人1,000円、子供(12歳以下)500円

■上映場所
京都みなみ会館
(京都市南区西九条東比永城町79、TEL 075-661-3993)

シネ・ヌーヴォ
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)

■サイト
『いつかのピクニック』公式サイト
http://picnic-movie.com/
京都みなみ会館
http://kyoto-minamikaikan.jp/
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/