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ちょっとずつでもおっきく。

取材したり、いろんな人と打ち合わせしたりしていると、
「こんなことやりたいんですよねえ」
という話を聞くことがけっこうあります。
まあ、計画立てる前の、「理想」でしかない段階のものも多いので、
結局実現しなかったことも多々あるのですが。
なかには、その通りになっているものもあるわけです。
それは「ああ、ちゃんと実現させたんだなあ」と思う反面。
「予想の範囲を出ていないなあ」
と思うのです。

だいたい現実は、予想や計画通りには進まないもの。
このキネプレだって、紆余曲折があって今こんな形になっています。
イレギュラーは、おこるべくしておこるんだよねえ。

でも、イレギュラーや変化は、「計画を大幅に修正する」チャンスでもある。
ひょっとしたら、想定している以上のことができるかもしれない。
もともと考えていた計画よりでっかいことが、
いつの間にか実現できているかもしれない。
そう思うと、イレギュラーだって悪くはない。

だからぼくが一番「おおっ」と思うのは、
そういう「想定を超えた変化が実現できた」ものかなあ。
「前からこれ、やりたかったんです」
っていうんじゃなくて、
「こんな感じになりましたけど、前よりずっと、でかくなりました」
ってのを見たいなと。

予想外の拡大がもたらす、でっかい未来は、
ちゃんと歓迎してあげたいもんですね。