ドキュメンタリーの地平切り開いた名作を　立誠小で佐藤真監督特集

ドキュメンタリー映画の第一人者・佐藤真監督の軌跡を紹介する特集上映「佐藤真監督特集2013 ドキュメンタリーがはじまるところ」が、京都の元・立誠小特設シアターで12月7日（土）から実施される。

ドキュメンタリーの地平を開拓した1人の監督の業績を振り返ろう。

佐藤真さんは、ドキュメンタリー映画監督。1992年に制作した『阿賀に生きる』で第二水俣病に苦しむ阿賀野川流域の人々をユーモラスに描き、芸術選奨新人賞を受賞するなど多くの反響を得た。
テレビの仕事に従事するかたわら、ドキュメンタリー映画に関する著作も多く発表。ドキュメンタリー映画の第一人者の1人として知られるようになった。『阿賀に生きる』は今でも名作として、ドキュメンタリー映画業界で語り継がれている。

今回の特集では、『阿賀に生きる』などの監督作品を中心に、佐藤監督が編集や企画などで携わった計8作品が集結する。

『阿賀に生きる』©「阿賀に生きる」製作委員会

『エドワード・サイード　OUT OF PLACE』©シグロ 2005年

また、佐藤監督の企画を後進の学生たちが実現させたという、テレビドキュメンタリーの草分け的存在を追った作品『テレビに挑戦した男・牛山純一』も合わせて上映する。

『テレビに挑戦した男・牛山純一』提供：日本映像記録センター

さらに、様々なトークイベントも実施。『阿賀に生きる』などの撮影を手がけた小林茂さんや、同作発起人の旗野秀人さんら、佐藤監督にゆかりのある人たちが登壇する。

特集上映「佐藤真監督特集2013 ドキュメンタリーがはじまるところ」は、12月7日（土）から13日（金）まで、京都の元・立誠小特設シアターで実施される。

ドキュメンタリー映画の金字塔を作った監督の軌跡をぜひ。