大阪が生んだ稀代の名優　シネ・ヌーヴォで「森繁久彌映画祭」

森繁久彌さんの生誕百年を記念し、代表作35本を一挙上映する「森繁久彌映画祭」の前期が、11月16日（土）から大阪・九条のシネ・ヌーヴォで行われる。

大阪が誇る偉大なエンターテイナーの軌跡を。

森繁久彌さんは、大阪府枚方市出身の俳優。東京宝塚劇場（現・東宝）新劇団へ入団し、俳優として活動する一方、コメディアンとしても人気を博した。『夫婦善哉』で淡島千景と共演し、人気を獲得。250本以上の映画に出演する、国民的な俳優となった。
歌手としても活躍し、「知床旅情」が大ヒットするなど、多彩な才能をいかんなく発揮した。1991年に文化勲章を授与。2009年に96歳で亡くなった。

今回は、今年2013年が森繁さんの生誕100年であることから、シネ・ヌーヴォでの「森繁久彌映画祭」が企画された。
もともと2010年に、森繁久彌さんの追悼特集をおこない、50本を上映したという同劇場。今回の「森繁久彌映画祭」では、基本的には追悼特集の時に上映しなかったものから、代表的な35本を一挙上映する。

『ペテン王』

喜劇映画をはじめ、文芸映画・アクション映画・ミュージカル・時代劇・戦争など多彩なラインナップをそろえるほか、今年9月に亡くなった作家・山崎豊子さん原作の『暖簾』『花のれん』の2作品を追悼上映する。

『暖簾』

「生誕百年記念　森繁久彌映画祭」は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで11月16日（土）から2014年1月13日（月・祝）まで開催される。まず前期を、12月13日（金）まで実施。2014年1月2日（木）から後期を再開する。
戦後の日本を、卓越した技術と才能で笑顔にした名俳優。その軌跡をぜひ振り返りたい。