スクリーンから匂いたつ名女優たち　シネ・ヌーヴォで溝口健二特集

ヴェネチア映画祭で3年連続入賞した名匠・溝口健二監督の特集上映「溝口健二と女たち」が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで実施される。

銀幕の名女優たちが、今よみがえる。

溝口健二は、日本の映画監督。黒澤明、小津安二郎、成瀬巳喜男らとともに、日本映画界の巨匠として敬愛されている。
国際的にも評価が高く、中でも『西鶴一代女』（1952年）、『雨月物語』（1953年）、『山椒大夫』（1954年）と、3年連続でヴェネチア映画祭に入賞を果たしたことは快挙として語り継がれている。
女性をテーマにした作品を多く手がけたことでも有名。田中絹代、京マチ子、山田五十鈴、香川京子、若尾文子、久我美子、木暮実千代、梅村蓉子、三宅邦子、山路ふみ子といった女優たちの魅力を、独自の感性で切り取った映画を作りつづけた。

『雨月物語』

今回は、溝口監督作の中でも有名な作品『雨月物語』が誕生して60年経つのを記念し、同監督の過去作を一挙上映する。
上映するのは『西鶴一代女』、『山椒大夫』、『噂の女』、『女優須磨子の恋』、『雨月物語』、『赤線地帯』、『近松物語』、『祇園の姉妹』、『祇園囃子』、『虞美人草』、『愛怨峡』の11作品。

特集上映「溝口健二と女たち」は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで11月2日（土）から22日（金）まで開催される。
巨匠が描く名女優たちを、ぜひスクリーンで。