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世界経済に挑む『人類資金』公開へ 佐藤浩市さんらが作品PR

映画『人類資金』の公開に向け、主演の佐藤浩市さん、森山未來さん、阪本順治監督が大阪証券取引所に登場。作品の見どころや撮影時の裏話などについて語った。


大阪証券取引所に登場した阪本順治監督(写真左)、佐藤浩市さん(中央)、森山未來さん

『人類資金』は、旧日本軍の秘密資金「M資金」をめぐる陰謀と戦いに巻き込まれていく男と、そこから現在の世界経済に挑む姿を描いている。監督は、『亡国のイージス』『大鹿村騒動記』などを手がけた阪本順治さん。原作・脚本は同じく『亡国のイージス』の原作でもある福井晴敏さんがつとめ、佐藤浩市さん、香取慎吾さん、森山未來さんらベテランの俳優陣が出演する。

M資金をもともといつか描こうと思っていたという阪本監督。『亡国のイージス』でタッグを組んだ福井晴敏さんと意気投合し、今回の映画の実現に向けて動き出した。原作本を同時に刊行していくというスタイルをとり、「人類資金」(講談社文庫)第1巻・第2巻を8月に、第3巻を発売。10月16日(水)に第4巻の発売が予定されている。全7巻完結だという。

今回大阪では、株や経済がテーマの作品ということで、大阪証券取引所を借りきって記者会見を実施。阪本監督と佐藤浩市さん、森山未來さんが登場した。
「人類はいたんですが、資金がなかったのでなかなか完成しませんでした」とタイトルにひっかけて会場の笑いを誘った阪本監督は「ようやくお届けすることができます。今作のハードな内容が今の時代にどう届くのか、楽しみです」と話した。
長年にわたって阪本監督作に多く出演してきた佐藤浩市さんは、同作のオファーがあったとき「俺はやるよ、と即決した」という。森山未來さんは「台本からわき上がってくる熱量がすごかった」と振り返る。

『人類資金』
 ©2013「人類資金」製作委員会

3人は、ロシア、タイ、ニューヨークなどで行われたロケについても言及。佐藤さんが「ハードな現場だと覚悟して臨んだ」ロケは、実数32日だといい、阪本監督は「実はデビュー作の『どついたるねん』も実数32日なんです。こちらは大阪の新世界だけですけど。新世界で32日、今回は世界で32日です」と再び会場を笑わせた。
「観たことのない映画と言われるようになっていればうれしい」と話す阪本監督ら。今回の記者会見では、大阪・新世界の「幸福の神様」ビリケンさんも登場。ご利益があるとされる足裏をなでて、大ヒットを祈願した。


ビリケンさんにヒットを祈願する3人

映画『人類資金』は、10月19日(土)から全国一斉ロードショー。関西では大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹などで公開される。

詳細情報
上映日程 10月19日(土)~
サイト 『人類資金』公式サイト
http://www.jinrui-shikin.jp/
新世界映画祭が開催 阪本順治監督に「お帰りなさい」【レポート】
http://www.cinepre.biz/?p=7220