塚口サンサン劇場の改革10年を記した人気連載! 書籍も発売中!

連載コーナーはこちら

舞踏家が挑んだ身体表現の映画 大阪で『うらぎりひめ』上映へ

独自の世界観で、海外から高い評価を得ている舞踏家岩名雅記さんが、監督として制作した映画『うらぎりひめ』が、大阪・十三のシアターセブンで上映される。過去作2作品も同時上映予定。

うらぎりひめ

舞踏家が手がけた劇中劇とモノローグドラマに浸ろう。

岩名雅記さんは国際的な場で活動を続けている舞踏家。1975年からソロ舞踏をはじめ、独自の世界観が海外で高い評価を受けている。
また、60歳になる頃から映画制作にも積極的に取り組み、初長編となる舞踏劇映画『朱霊たち』を制作。ロンドンのポルトベロ国際映画祭で最優秀映画賞を受賞した。第2作『夏の家族』は、ロッテルダム国際映画祭などの招待作品となっている。

第3作となる『うらぎりひめ』(2012年、90分)は、老練舞台女優Tをめぐるモノローグドラマ。自分の特別番組放送のため、放送局のインタビューを受けるT。同時に、T をモデルに作られた映画『うらぎりひめ』の監修を依頼される。だがその映画に嫌悪を感じるT。そんなTには、半年準備をし、待ち続けたとある人物がいた…というストーリー。

うらぎりひめ
『うらぎりひめ』映像舞踏研究所 白踏館 (C)

「商売にならなくても必要な映画はある。生きていく上で精神のご飯(糧)が必要だと思う」と語る岩名監督。今回の『うらぎりひめ』については、「実験映画やアバンギャルドでなく、時代遅れで超オーソドックスな映画」だという。

自主制作のため、自分たちで上映資金をねん出。またクラウドファンディング「motion gallery」で映画資金を募る「独立映画鍋」にも参加し、支援を呼びかけた。協力者が集まり、無事ファンディングは設立。2013年3月に東京都のキッド・アイラック・アート・ホールで上映され、関西では今回が初の劇場上映となる。

『うらぎりひめ』は、10月19日(土)から21日(月)まで、大阪・十三のシアターセブンで上映される。また過去2作『朱霊たち』『夏の家族』も合わせて上映。岩名監督の舞台あいさつやアフタートークも予定されている。

予告編

詳細情報
開催日程 10月19日(土)
 17時30分~ 『うらぎりひめ』
 19時30分~ 『うらぎりひめ』

10月20日(日)
 15時20分~ 『朱霊たち』
 17時30分~ 『夏の家族』
 19時30分~ 『うらぎりひめ』

10月21日(月)
 17時30分~ 『うらぎりひめ』
 19時30分~ 『うらぎりひめ』

料金 『うらぎりひめ』
・当日券
一般・大学生1,500円、シニア・シアターセブン会員1,000円

・前売券
1,300円

『朱霊たち』『夏の家族』
当日券のみ1,000円均一

映画館 シアターセブン
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F、TEL 06-4862-7733)
サイト 詳細ページ
http://www.theater-seven.com/2013/movie_uragirihime.html
シアターセブン
http://www.theater-seven.com/
監督岩名雅記公式サイト
http://www.iwanabutoh.com/ja/pb.php