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森鴎外・林芙美子文学を映像化 京都・立誠小で「BUNGO in 京都」

日本を代表する文豪の作品を映像化する「BUNGO」シリーズから、森鴎外の『高瀬舟』と林芙美子の『幸福の彼方』を上映する「BUNGO in 京都」が、元・立誠小特設シアターで実施される。

BUNGO-in-京都

文学の地、京都には、名作たちがよく似合う。

「BUNGO」は、日本文学を代表する文豪たちの小説を映像化したシリーズ。まず2010年TBS系列で、短期ドラマシリーズとして「BUNGO – 日本文学シネマ」を放映。その後2012年に『BUNGO~ささやかな欲望~』の2作品として映画化された。
テレビドラマの「BUNGO – 日本文学シネマ」は、太宰治の「黄金風景」(出演・向井理、優香ら)、梶井基次郎の「檸檬」(出演・佐藤隆太ら)、森鴎外の「高瀬舟」(出演・成宮寛貴ら)、芥川龍之介の「魔術」(出演・塚本高史ら)、谷崎潤一郎の「富美子の足」(出演・加藤ローサら)、太宰治の「グッド・バイ」(出演・山崎まさよし、水川あさみら)の6作品を放映。

BUNGO-in-京都「高瀬舟」
『高瀬舟』(c)日本文学シネマ製作委員会

映画版『BUNGO~ささやかな欲望』では、『BUNGO~ささやかな欲望~見つめられる淑女たち』(95分)として、宮沢賢治の「注文の多い料理店」(出演・石原さとみら)、三浦哲郎の「乳房」(出演・水崎綾女ら)、永井荷風の「人妻」(出演・谷村美月ら)の3作品を、『BUNGO~ささやかな欲望~告白する紳士たち』(108分)として、岡本かの子の「鮨」(出演・橋本愛ら)、坂口安吾の「握った手」(出演・山田孝之ら)、林芙美子の「幸福の彼方」(出演・波瑠ら)の3作品をそれぞれ上映した。

BUNGO-in-京都「幸福の彼方」
『幸福の彼方』(c)「BUNGO ささやかな欲望」製作委員会

今回は、「BUNGO in 京都」と題し、京都の高瀬川が舞台の「高瀬舟」(30分)と、京都・立誠小出身の監督谷口正晃さんが制作した「幸福の彼方」(36分)をセットで上映する。
担当者は「『高瀬舟』を高瀬川で観る、というのは、元・立誠小学校というこの場所ならではだと思います」とアピール。また関連として、「高瀬舟」監督の冨樫森さんが手がけた新作『夏がはじまる』など、山形県を舞台に制作された映画3作品を連続で上映する「庄内キネマ」という企画も実施される。

「BUNGO in 京都」は、9月14日(土)から27日(金)まで、京都の元・立誠小特設シアターで実施される。14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)は谷口監督・冨樫監督の舞台挨拶も予定。
ようやく秋めいてきたいま、文学がほかのどこより似合う京都の地で、文豪の作品に酔いしれたい。

詳細情報
上映日程 9月14日(土)~27日(金)
※14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)は谷口監督・冨樫監督の舞台挨拶あり
料金 一般1,200円、学生・会員1,000円
※シネマカレッジ京都の受講生は無料
映画館 元・立誠小特設シアター
京都市中京区備前島町310-2、TEL 080-3842-5398)
サイト 『高瀬舟』×『幸福の彼方』 BUNGO in 京都 豪華二本立て!
http://risseicinema.com/movies/1408
「BUNGO – 日本文学シネマ」
http://www.bungo.jp/index.html
元・立誠小特設シアター
http://risseicinema.com/