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生演奏付き映画に舞台挨拶も 京都で『彌勒』連続上演

林海象監督作『彌勒 MIROKU』(永瀬正敏さんら出演)のフィルムオーケストラバージョンが京都文化博物館と京都芸術劇場で上演。出演者らが登壇し、舞台あいさつやトークショーなどを行った。


林海象監督や出演者の永瀬正敏さん土村芳さんら

『彌勒 MIROKU』は、小説家・稲垣足穂の同名小説を原作に、京都造形芸術大学で教鞭をとる林海象監督が映画化したもの。学生がプロと映画を作る同大学の「北白川派映画芸術運動」というプロジェクトの一環。永瀬正敏さんや佐野史郎さん、井浦新さんらプロの俳優陣と、学生らが二人三脚で作り上げた。
今年6月には、京都の下鴨神社で奉納上映を実施したほか、音楽を生演奏で合わせながら上映する「フィルムオーケストラバージョン」などでも話題となっている。

7月20日(土)・21日(日)に京都文化博物館と京都芸術劇場で連続上演。21日(日)の京都芸術劇場・春秋座が満席の観客で埋まるほどの盛況ぶりとなった。
まず登壇した林海象監督が「映画発祥の地・京都で映画を撮る、という大きな夢がかなえられたことがうれしい」とあいさつ。「奏者の方々の生演奏を体感してもらえれば」と呼びかけた。
その後、出演者の学生たちによるミニ舞台が披露。作中と同じ役柄・同じ衣装で、作品につながるストーリーを熱演した。


あいさつする林監督。スクリーンの左右には渡邊崇さん率いる「Sound on Film」が

作品につながる舞台を熱演する出演者たち

その後は、音楽家渡邊崇さんが率いる楽団チーム「Sound on Film」が楽曲を奏でる中、映画の上映がスタート。普段味わうことのできない生演奏での上映に、多くの観客が酔いしれた。

上映後は、林海象監督、主演の永瀬正敏さん、土村芳さんをはじめ、佐野史郎さん・井浦新さんら出演者たちが壇上に勢ぞろい。舞台あいさつやトークショーを行った。


出演者が壇上に勢ぞろい

映画について思いを語る林監督(中央)、永瀬正敏さん(右)、土村芳さん

トークショーでは、同作への思いや「映画の未来」についてトークが交わされた。
「映画の未来は明るいですよ」と永瀬さんが話す一幕もあり、観客から多くの拍手が送られた。

トークショー終了後には、記念撮影を実施。林監督が「みなさんどうぞ自由に撮っていただいて、ツイッターやフェイスブックで紹介してください」と呼びかけ、多くの観客が出演者たちの豪華な揃いぶみを、手持ちのスマートフォンやデジカメで撮影した。


観客らが記念撮影

映画『彌勒 MIROKU』は、8月10日(土)にデザイン・クリエイティブセンター神戸KIITOで上演予定。また通常の映画バージョンも、京都シネマをはじめとする各地の映画館で今年秋以降上映される。 

■サイト
『彌勒 MIROKU』公式サイト
http://0369.jp/
文学・映画・音楽が融合 林海象監督作『彌勒 MIROKU』が神戸へ【キネプレニュース】
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神様に映画を観てもらう 下鴨神社で『彌勒』奉納上映【キネプレレポート】
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