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“山さん”今度は徒手空拳出馬―想田監督『選挙2』、関西で上映へ

現実の選挙制度を浮き彫りにして話題となったドキュメンタリー映画『選挙』の想田和弘監督が、続編として制作した『選挙2』が第七藝術劇場、神戸アートビレッジセンター、京都シネマで順次公開される。


『選挙2』を制作した想田和弘監督

参院選をひかえた今、もう一度日本の政治家たちの活動を見直そう。

想田和弘さんはドキュメンタリー映画監督。小泉政権時代に自民党から出馬した山内和彦さんの様子を撮影し、日本の選挙活動の一端を浮き彫りにした『選挙』(2007年)で一躍話題となった。
その後は精神病患者を題材にした『精神』(2008年)、劇作家平田オリザさん率いる青年団を映した『演劇1』『演劇2』(2012年)などを制作。ナレーションや音楽を一切入れない「観察映画」と呼ぶスタイルを確立した。

今回は、2011年3月の東日本大震災直後、4月の川崎市議会選挙に再出馬する山内さんの様子を撮影。
以前は自民党の選挙政略の渦中で「ドブ板選挙」と呼ばれる活動を必死に行った山内さんだったが、今回は無所属からということもあり、「もうちょっと何かやればいいんじゃないかなあと思うぐらい、何の作戦も宣伝もやらずに」(想田さん)出馬した。その様子を、他の候補者の活動も捉えながらカメラにおさめている。

選挙2
『選挙2』(c)2013 Laboratory X,Inc.

また、前作の『選挙』がヒットしたこともあって、今作にはその大きな影響があるという想田監督。前作を観て選挙の方法を変えた政治家や、今回カメラを回していると「次回作?」と声をかけてきた人もいるという。さらには、ある政治家との摩擦や衝突もあったといい、「そういう意味でも前作と真逆ですね」と話す。

「『精神』を作っている時から、観察映画というものについて考えてきました。たとえ自分を消そうとしていても、撮影している私にみんなが話しかけてくる。そしてそのやり取りを映画に含めるとより面白くなってくるんです。その時、『完全な傍観者でいることは無理。自分を含めた世界を観察することが観察映画なんだ』ということに気付きました。だから、観察は観察でも、“参与観察”なんです」と想田監督は語っている。

選挙2
『選挙2』(c)2013 Laboratory X,Inc.

『選挙2』は、第七藝術劇場で7月6日(土)から、神戸アートビレッジセンターで7月20日(土)から上映される。京都シネマでも今年夏公開予定。

無所属の山さんは今回、なぜ選挙戦に参加したのか。そして何を訴えたかったのか。さらには想田監督が「参加せざるをえなかった」現実とは。参院選をひかえた今こそ、ぜひ鑑賞したい作品だ。

予告編

詳細情報
上映日程 第七藝術劇場 
 7月6日(土)~

神戸アートビレッジセンター
 7月20日(土)~

京都シネマ
 夏公開

映画館 第七藝術劇場
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073)

神戸アートビレッジセンター
神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500)

京都シネマ
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620番地、TEL 075-661-3993)

サイト 『選挙2』公式サイト
http://senkyo2.com/
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
神戸アートビレッジセンター
http://kavc.or.jp/
京都シネマ
http://www.kyotocinema.jp/