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AV男優の裏話を披露 十三で花房観音さんがトーク

大人気につきシアターセブンでの上映が延長されたドキュメンタリー映画『セックスの向こう側 ~AV男優という生き方』にあわせて、団鬼六賞大賞作家の花房観音さんが6月9日(日)にトークショーを行った。


トークを行う花房観音さん

『セックスの向こう側 ~AV男優という生き方』は、アダルトビデオの男優たちにスポットライトを当てたドキュメンタリー作品。1万人いるとされるAV女優に対し、約70人しかいないという男優。彼らの中から加藤鷹や黒田将稔、しみけんら20人にインタビューを行い、女性観や仕事に対する考え方、そしてSEX観を聞き出している。
上映されるやいなや、全国で多くの反響を獲得。十三のシアターセブンでも満席が続き、上映期間を延長した。


『セックスの向こう側 ~AV男優という生き方』(C)MAXAM Inc.

『セックスの向こう側 ~AV男優という生き方』(C)MAXAM Inc.

今回は同作の上映後、花房観音さんがトークを披露。花房観音さんは『花祀り』(無双舎)で第一回の団鬼六賞大賞を受賞した京都市在住の作家。バスガイドもつとめている異例の経歴の持ち主だ。また過去にはAVのレビューを書いていたこともあり、AV男優や監督にも知り合いが多いという。

花房観音さんは男優について、「男優さんは職人です。プロ意識がスゴイ。それに、いい人ばかりですね」と紹介。「どんなにかっこつけていても、服を脱いですべてをさらけ出さないといけない仕事なので、人間的にも大きい人が多い」と話した。
最近は男優に女性ファンが付くことも多いといい、そうしたエピソードなども紹介。花房観音さんは、「こういう舞台裏を観て、男優さんの話を聞いていると、『自分たちのセックスは何なんだろう』と考えてしまいます。裏側にいてほしいけど、でも惹かれずにはいられない。不思議な魅力がありますね」としめくくった。

約半分は女性だった今回の上映。トークの最後には女性客からの質問も見られ、本作が男性だけでなく女性からも積極的に興味を持たれていることをうかがわせた。


興味しんしんに聞き入る観客たち

なお花房観音さんは先日、「おんなの日本史修学旅行」(ベストセラーズ)を出版。同著の中でも、AVについて触れているという。

『セックスの向こう側 ~AV男優という生き方』は、シアターセブンで現在上映中。6月14日(金)まで。
6月12日(水)には女性限定で追加上映を行う。

■サイト
『セックスの向こう側 ~AV男優という生き方』公式サイト
http://www.maxam.jp/sex/
シアターセブン
http://www.theater-seven.com/
AV男優の生きざまに迫るドキュメンタリー 十三で上映へ【キネプレニュース】
http://www.cinepre.biz/?p=5709