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“映像の魔術師”の軌跡追う 九条で寺山修司映像詩展

寺山修司の没後30年を記念し、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで「寺山修司 映像詩展」が開催される。

寺山修司の世界の一端に、触れよう。

寺山修司は、日本の詩人・劇作家。歌人や演出家、映画監督、小説家、作詞家などさまざまな顔を持ち、多彩な芸術作品を作ったことでも知られている。また演劇実験室「天井桟敷」を主宰し、演劇の新たな表現方法を積極的に模索した。1983年死去。
今年没後30年を迎えたことを記念して、シネ・ヌーヴォでは「映像詩展」を開催。自身が「映画は世界を網膜の中に灼きつけるのではなく、網膜から『世界をひきずり出す』のである」と語ったように、その幻想的で独特な映像作品を紹介する。


上映されるのは23作品。『書を捨てよ町へ出よう』(1971年、138分)、『田園に死す』(1974年、102分)、『さらば箱舟』(1984年、127分)などの長編代表作から、『草迷宮』(1979年、40分)、『迷宮譚』(1975年、15分)、『青少年のための映画入門』(1974年、3分)、『ローラ』(1974年、9分)などの実験的映画まで。
また『夕陽に赤い俺の顔』(1961年、82分)、『わが恋の旅路』(1961年、91分)などの脚本作品、そして「天井桟敷」の最終公演を収録した『レミング 壁抜け男』(140分)もあわせて公開する。
同企画の紹介ページでは「寺山はたえずスクリーンの意味を問い、映像は観客を挑発しつづけます。幻想とエロチシズムに満ちた映像作品、イメージの錬金術、虚構と現実の地平線に築き上げられた絢爛たる王国・・・寺山修司の全貌を一挙上映いたします!!」と呼びかけている。


『書を捨てよ町へ出よう』

『田園に死す』

「寺山修司 映像詩展」は、6月8日(土)から21日(金)まで大阪・九条のシネ・ヌーヴォで開催。
寺山修司の世界に、どっぷりと浸ろう。

■開催日程
6月8日(土)~21日(金)
※6月15日(金)18時40分と16日(土)12時25分よりパフォーマンス上映

■料金
・前売
1回券1,200円、3回券3,000円、期間中フリーパス券(限定20枚)6,000円

・当日
一般1,500円、学生1,200円、シニア・会員1,000円、高校生以下800円
当日3回券3,600円、シニア・会員3回券2,700円

■映画館
シネ・ヌーヴォ
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)

■サイト
幻想と詩とエロチシズムの寺山修司 映像詩展
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/terayama/terayama.html
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/