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京都の妖しい怪談描く 映画祭優勝の『やわ』関西凱旋

京都の一条通りと百鬼夜行伝説をモチーフにした『やわ』(佐藤絢美監督)が松本商店街映画祭でグランプリを受賞。この度関西に凱旋し、上映が行われる。


『やわ』

グランプリの栄誉に輝いた“怪奇映画”が、関西で上映される。

『やわ』を制作したのは、企画映像製作ユニット「古籠火堂」を率いる佐藤絢美監督。「もともと日本の怪談が大好きだった」佐藤さんが、昔よく行ったという京都の一条通りを舞台に、百鬼夜行伝説を織り交ぜた作品を企画した。


『やわ』を手がけた佐藤絢美監督

カメラマンを志して故郷を離れた青年が、ふとしたきっかけで家に帰ってくる。実家の店を1人守ってきた父親と衝突しながらも、過去を思い出す…というストーリー。親子の関係を主軸にしながら、そこに妖怪や怪談の存在が重なる。一条通りや神社の境内、林の中、お祭りの最中などのシーンが出ており、百鬼夜行や妖怪の雰囲気たっぷりの作品に仕上がっている。
今回グランプリを受賞した松本商店街映画祭は、松本映画祭プロジェクトの一環として毎年長野県松本市で開催されている映画イベント。商店街をテーマにした自主制作作品を募集し、グランプリを選出する。『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督や映画監督の七高剛さん、俳優の串田和美さんが特別審査員をつとめている。
第5回となる今回、『やわ』が高評価を集め、グランプリと串田和美監督賞をダブル受賞する栄誉に輝いた。


『やわ』

「海外のホラーと比べて、日本の怪談には美しさがある。恐ろしくて妖しくて哀しくて美しい。そんなところにずっと惹かれています」と語る佐藤監督。その彼女が制作し、見事グランプリを受賞した珠玉の短編を、ぜひこの機会に。
『やわ』は、4月21日(日)開催の「シネパラード」第2回で上映予定。

■予告編

■次回上映日時・会場
 日時 4月21日(日)
 場所 アトリエ「♭(flat)」(大阪市東成区中本3-10-2)
 ※シネパラード内の1プログラムです

■サイト
古籠火堂
http://www.ab.auone-net.jp/~korouka/
第2回シネパラード
http://www.cinepre.biz/?page_id=3908