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2012年05月15日(火)
「桃まつり」の女性監督たちからメッセージ!

5月26日(土)~6月8日(金)に、大阪・中崎町で行われるイベント、
「桃まつり すき」
今年で4回目となるこの企画。
今回の上映に参加する女性の映画監督たちから、キネプレにメッセージが届きました。
ぜひ、紹介したいと思います。
「桃まつり」の詳細については、こちらの記事へ。

■竹本直美さん
【プロフィール】
山形県出身。映画美学校第二期卒業。
在学中『夜の足跡』(01/万田邦敏)に製作助手として参加。
2006年、万田邦敏監督とともに映画上映会「十善戒」を主催。
2007年「桃まつり」で『明日のかえり路』を初監督、08年『あしたのむこうがわ』、09年『地蔵ノ辻』、10年『迷い家(マヨイガ)』を「桃まつり」で続けて発表する。
【コメント】
昨年の春は、震災に見舞われました。
東北出身の身としては、直接的に被害はなかったものの気が気ではなく、テレビ等で情報を集めた際、被災者の「帰りたい」という言葉がよく聞かれました。
帰りたくても、その場所には帰れない。
ふと、以前、祖母や母が言っていた言葉を思い出しました。
「私は、ここで生まれ育ったから、ここを離れることはできない」
『帰り道』は、都会に疲れた女性がやむを得ぬ事情で故郷にかえります。そこで、昔、僅かな時間を触れあった出会いを思い出し、故郷の存在を受け入れるお話です。
被災者の方々、祖母、母…。
自分たちの生まれ育った場所は、彼らにとってなくてはならない場所。このヒロインにとっても、戻ってきて初めて気付く思い、故郷に対する愛情を描きたく作りました。

私は、今回で桃まつりとともに大阪に伺うのは4度目となります。来る度に、温かく迎え入れてくれる。
そんな大阪、関西の地の懐の深さに、いつも救われています。
桃まつりと、桃まつり参加監督としての私を育ててくれた、第二の故郷のような…と、勝手に思っております。
「ただいま」と言いに、9つの桃まつり作品たちと一緒に、今年も行きます!

「桃まつり presents すき」
今年の桃は、ひと味違いますよ。
お楽しみにしていて下さい。


■天野千尋さん
【プロフィール】
約5年の会社勤務を経て、映画制作を開始。
ENBUゼミナール卒業制作『さよならマフラー』(09)がCO2などの映画祭で上映され、『賽ヲナゲロ』(09)は PFF入選、『チョッキン堪忍袋』(11)は PFF、TAMA NEW WAVEなど複数の映画祭に入選した他、田辺・弁慶映画祭にて特別審査員賞。ハンブルグ日本映画祭にて上映される。
【コメント】
何を隠そう、私が桃まつりに参加するきっかけを与えてくれたのも、また、映画を撮り続けるよう背中を押してくれたのも、実は大阪です。
2年と少し前、専門学校の卒業制作で撮った処女作を、CO2上映展の特別枠で流してもらえることになりました。それまで学校以外で自作を披露する機会などなく、初めての上映、初めての舞台挨拶に胃をキリキリさせながら大阪に向かい、迷子になって梅田駅を彷徨ったのを覚えています。
いま振り返ってみると、生まれて初めて参加したその映画祭が、実は桃まつり主宰の大野敦子さんはじめ、色々な方との出会いを生み、また作品を上映することの快感を教えてくれたのでした。
そんな、私の映画人生のスタートの地(と言っても過言ではない)大阪で、再び上映できることを嬉しく思います!

■小森はるかさん
【プロフィール】
静岡県出身。映画美学校 12期フィクション初等科修了。
東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院在籍。
映画、映像作品を制作。主な作品に、映画美学校修了制作『oldmaid』(09)。『彼女と彼女たちの部屋』 (09)がイメージ・フォーラムフェスティバル 2010にて上映。
現在は東北で、震災の記録活動を行っている。
【コメント】
映画祭でもない企画で、しかも自主制作で作られた女性監督たちの映画が東京以外の映画館で上映できるという機会はめったにないことです。私にとっては、まだ私のことを知らない方に映画を見て頂くことすらはじめてです。作った作品が年月も距離も越えてまた新しい場所で上映される、そこに新しく観に来てくださる方が集まるという環境が映画ならではのできることなんだと改めて実感しています。そんな貴重な機会ですので、未熟者ではありますがご感想お聞きできたら嬉しいです。

■ステファニー・コルクさん
【プロフィール】
オランダ出身。高校二年生の時に日本にホームステイしてから日本に強い興味をもち、物理生物・天文学専攻で一年間京都大学に留学。
オランダの大学院を卒業してから映画を撮り始める決意をして半年たった今。
初監督の短編映画『OUT』はオランダ映画祭にて上映。
ロッテルダム映画祭やカメラジャパン映画祭などで通訳も行っている。
【コメント】
映画はまだ初心者なので、自分がいないところで自分の映画が上映されるのは、なんて不思議な気持ち!東京のユーロスペースでの上映の時は来日していてたくさんの人が観に来て下さいました。でも実は、前に留学していた京都の友達の大分はまだ関西に住み大阪上映に見に来てくれそうな人がいます。だからこの大阪上映のことを思った私にとって、世界はとても小さいところで映画というものは実際会えない人たちの伝達の一つの手段です。

■上原三由樹さん
【プロフィール】
静岡県伊東市出身。
伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編大賞受賞『ひょうたんから粉』( 2008)。同作品にて、清水映画祭( 2010)監督賞受賞。福井映画祭( 2010)、中之島映画祭( 2011)にて入賞。
『企画オムニバス映画 ISM』参加『初キス』( 2010)。同作品にて第 1回映画太郎に参加。
2012年は桃まつり参加に加え、脚本参加作品が 4作公開予定となっている。
【コメント】
東京では満員御礼にもしていただきましたので、ぜひ、大阪のインディーズムービーファンにも、そうでない方にも、観に来ていただきたいと思います。女性監督が9人も集まると、それはそれは恐ろしいなと、思い知ることができると思います。個人的には私の作品『口腔盗聴器』は、ジメーっとした愛情を描いておりますが、梅雨の時期にはもってこいの作品になっておりますので、質感も含めてお楽しみいただければ幸いです。
また、会場でしか手に入らない、パンフレットをぜひ入手いただき、監督や作品について、より一層ご理解いただけると、『桃まつり』を何倍もお楽しみいただけるかと思います。
それでは、会場でお待ちしております。

■熊谷まどかさん
【プロフィール】
おもな作品歴
05年『ロールキャベツの作り方』
06年『はっこう』(PFF2006グランプリ)
09年『嘘つき女の明けない夜明け』(文化庁委託事業ndjcにて制作)
10年『古都奇譚・秋』など
現在は PV・メイキング・TVなども手がける。
【コメント】
いきなりな思い出話で恐縮ですが。
十代後半の青春真只中の頃、ワタシは演劇少女でありました。当時、HEPホールはオレンジルームという名前で、いまは無き扇町ミュージアムスクエアと共に関西小劇場の聖地でありました。もちろんまだHEPの上に赤い観覧車などなかったし、その二つの聖地の間に位置する「中崎町」は、こう言っちゃなんですが、バブルに取り残された裏寂れた一角でした。(歳がバレバレですね(汗))
そうだ、たしか「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」などを見たのも扇町ミュージアムスクエアのコロキュームだったけ。
映画やお芝居、スゴイものを見るたびに強烈に心振るわせつつ、それに引き替え「何も無い自分」といちいち打ちのめされていた自意識過剰のあの頃のワタシに、現在すっかり変貌した中崎町で自分の作った映画を上映する機会を手にすることを言っても「ほんまかいな」と一蹴したに違いない。
それを考えると、今回の上映、嬉しいと同時になんだかちょっと緊張もします。
「最後のタンゴ」たくさんの方に観ていただきたいです。ぜひプラネット+1にお越し下さい。

■星崎久美子さん
【プロフィール】
神奈川県生まれ。青山学院大学卒業後、TVCM制作会社へ勤務。会社勤めのかたわら映像制作を開始。
『おぼろげに』(05)が東京ビデオフェスティバル2006にて優秀賞受賞。
『茜さす部屋』(08)が第9回TAMA NEW WAVEにてクリーク・アンド・リバー社賞を受賞し、その後、渋谷UPLINKにて劇場公開。
その他の作品に、『踊りませんか次の駅まで』(05)、『うつせみ』(06)、『夜のタイ語教室いくまで、我慢して』(09、脚本のみ)など。
【コメント】
こんにちは。『さめざめ』を監督しました星崎久美子と申します。
大阪で自作を上映するのは初めてのことなので、とても楽しみです。
しかも、過去作『茜さす部屋』まで上映して頂けるとは、うれしいやらはずかしいやら、です。どちらも非常にささやかな作品ではありますが、女性の切実さを感じて頂ければと思います。(とか殊勝に言ってみましたが、女性のふてぶてしさも同時に感じてください!)
映画と関係なく、大阪はとても楽しくて「また行きたいなあ」と常日頃から夢想してましたが、大阪在住の友人が引っ越してしまいなかなか機会が作れなかったので、映画を通じてまた大阪に行くことができて楽しみが倍増です。
たくさんの方が劇場に来てくださることを願っております!

■佐藤麻衣子さん
【プロフィール】
大阪府出身。京都外国語大学外国語学部英米語学科卒業。在学中より映像制作を試みる。
卒業後、映画史と映画制作を学ぶため、大阪の上映室にて映写・翻訳などの運営、短編制作を続け現在に至る。
最近作『ポンの氾濫』 (09)が調布映画祭にて入選。『かぞくのひけつ』 (07/小林聖太郎 )、『ペデストリアンデッキの対話(仮称)』 (公開待機中 /唐津正樹 )などにスタッフとして参加。
【コメント】
佐藤さんのコメントや取材の模様はこちらの記事へ。

■名倉愛さん
【プロフィール】
静岡県出身。映画美学校フィクションコース 9期修了。自主映画を中心に、制作部として活動。本作が初監督となる。
参加作品:『こんなに暗い夜』( 09小出豊)、『失はれる物語』( 09金子雅和)、『海への扉』( 10大橋礼子)、『アナボウ』( 10常本.招)、『絵のない夢』(11長谷部大輔)、『へんげ』( 11大畑創)など
【コメント】
『SAI-KAI』を監督しました名倉です。
初めて監督をしました。大阪で上映していただけるのをとても嬉しく思っています。ご覧いただき、なんじゃこれはーと思った方、鋭い突っ込みを入れてください。宜しくお願いします。

「桃まつり」の詳細については、こちらの記事へ。

以下は、イベントの予告編です。



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