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ミニシアターの役割とは!?(テアトル梅田)

テアトル梅田からの寄稿です)

皆様こんにちは! 今回このコーナーを担当させていただきますテアトル梅田です。
1990年に当館は、梅田ロフトのオープンに合わせて2つのスクリーンを持つミニシアターとして営業をスタートさせました。今では2スクリーンのミニシアターは珍しくありませんが、当時の大阪では初めての劇場だったと思います。
オープニング作品は『白く乾いた季節』と『スイッチング・チャンネル』。その後、現在に至るまで様々なジャンルの色んな映画をたくさん上映してきましたが、正直正確な総上映本数は分りません(涙)。

これまで日本や世界を代表する監督の初期の作品も数多く上映してきました。
例えば、北野武監督『キッズ・リターン』、阪本順治監督『どついたるねん』、竹中直人監督『無能の人』、塚本晋也監督『鉄男』、犬童一心監督『二人が喋ってる。』、山下敦弘監督『ばかのハコ船』、細田守監督『時をかける少女』、アッバス・キアロスタミ監督『友だちのうちはどこ?』、スパイク・リー監督『ドゥ・ザ・ライト・シング』、ウォン・カーウァイ監督『恋する惑星』などなど数え上げたらキリがありません。

そんな青田買い的な若い監督の作品の上映だけでなく、多くのベテラン監督の作品も上映してきました。その中でも私の中で特に印象に残っている監督がおられます。長い映画監督人生の晩年に撮られた作品を縁あって当館で上映させていただいた黒木和雄監督、新藤兼人監督、そして若松孝二監督です。ご承知のように残念ながらお三方ともお亡くなりになられていますが、今でも上映した作品たちは深く心に残っています。
映画は教科書。映画は人生の先生。映画は世界の窓。つくづくその通りだと思います。

来たる4月19日で23周年を迎えるテアトル梅田ですが、これからもお客様と映画との素敵な出会いのお手伝いが出来る映画館を目指してがんばりたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「追悼を超えて 若松孝二 in 梅田」
http://www.ttcg.jp/theatre_umeda/topics/detail/19018
若松孝二監督最新作『千年の愉楽』
http://www.wakamatsukoji.org/sennennoyuraku/