塚口サンサン劇場の改革10年を記した人気連載! 書籍も発売中!

連載コーナーはこちら

ゲイたちの喜怒哀楽描く 山本太郎主演『EDEN』大阪へ

ゲイやニューハーフなどトランスジェンダーたちの哀しさや、それでも明るく生きていこうとする姿を、ステージ場面を交えて描いた『EDEN』が大阪の第七藝術劇場とシネ・ヌーヴォで同時公開されている。原作は船戸与一さん、主演は山本太郎さん。


『EDEN』主演の山本太郎さん

『EDEN』(2012年、101分)は、ニューハーフやゲイたちのマイノリティ側からの視点を、コミカルな要素を交えつつ描いた作品。原作は船戸与一の短編小説「夏の渦」。
2011年に逝去した原田芳雄さんが生前あたためていた映画化の企画が、『パッチギ!』『フラガール』などを手がけたプロデューサー李鳳宇さんの働きかけにより実現。主演に山本太郎さんを抜擢し、井筒和幸監督の映画制作を支えた武正晴さんを監督に起用した。


(c)2012映画『EDEN』フィルムパートナーズ

新宿のショーパブ「エデン」で働く店長兼ショー演出家のミロ(山本太郎)。42歳の誕生日を迎えたミロだが、仲間のノリピーが部屋で死んでしまう。その夜、マイノリティである自分たちの身の上話を語り合うショーパブの仲間たち。そこで彼らは、ある計画を立てる・・・というストーリー。

途中、華やかなミュージカルショーが挿入されるのも本作の特徴の一つ。実際の新宿のクラブで撮影を行ったという。それだけでなく、多くの楽曲が劇中に使われており、愉快に楽しむことのできる作品に仕上がっている。


(c)2012映画『EDEN』フィルムパートナーズ

主演の山本太郎さんは、「21年間芸能界にいる中で、ゲイの役はやったことがなかった。でも仲間たちと仲良く演じることができました」と話す。「ステレオタイプのようなゲイを演じるのはやめようと思いました。周りに個性的な面々が揃っていたので、その中でどういう存在でいるかを心がけましたね」とも。
作品の見どころや良さについては、「生きているだけで素晴らしいんだな、と思う映画になっています。1人1人の人間を描くヒューマンドラマとして仕上がっているので、元気が欲しい人、希望が見えなくなってしまった人に、ぜひ観ていただきたいと思っています」とアピールした。

『EDEN』は、第七藝術劇場とシネ・ヌーヴォで2月2日(土)から上映中。第七藝術劇場で2月15日(金)まで、シネ・ヌーヴォで3月1日(金)まで。

【1分間PR】

■予告編

■上映日程
2月2日(土)~2月15日(金)
※2月16日(土)~3月1日(金)はシネ・ヌーヴォXでのみ上映

■映画館
第七藝術劇場
(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6階 、TEL 06-6302-2073)
シネ・ヌーヴォ
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)

■サイト
『EDEN』公式サイト
http://sumomo.co.jp/eden/
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/