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『ベルヴィル・ランデブー』に関西からもオススメコメント!

アカデミー賞2部門ノミネートに輝いたフランスのアニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』が塚口サンサン劇場で4月29日(金)から1週間限定上映される。

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©Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinéma / RGP France / Sylvian Chomet

『ベルヴィル・ランデブー』(2002年、80分)は、フランスのシルバン・ショメによる長編初監督作品。セリフを最低限にし、効果音や音楽だけで魅せる作品で、デフォルメされたキャラクターたちが織り成す物語を、軽快でユーモアかつシュールに描いた。
2004年の公開当初から世界中で大絶賛を受け、日本ではスタジオジブリの高畑勲さん、大友克洋さんらも称賛。アカデミー賞ではフランス映画として初めて長編アニメーション賞にノミネート。主題歌賞にもノミネートされる快挙を果たした。
同作の製作20周年にあわせて、プレアニバーサリー企画としてリバイバル公開がスタート。2021年夏より各映画館で上映されていた。

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©Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinéma / RGP France / Sylvian Chomet

その2021年公開時に、関西在住のクリエイター・パフォーマーたちからも3名、同作への称賛のコメントが到着。
サイレント映画の楽士・鳥飼りょうさんと、ディズニー公式イラストレーターのグラフィックアーティスト、カズ・オオモリさん、アニメ映画ライターのネジムラ89さんのコメントを以下に、再度紹介する。

鳥飼りょう 
サイレント映画専門の楽士


ジャズなどの音楽にクラシック要素も混ぜて、全体としてバラバラにならないギリギリのラインを保っているのが見事!
セリフが最小限だからこそ、映像的な見せ方にも注力していて、映像としての充実感を覚える作品。サイレント映画やジャック・タチへのリスペクトを感じました。

カズ・オオモリ
グラフィックアーティスト/ディズニー公式イラストレーター


アニメーション作家 シルヴァン・ショメの代表作品でもある本作。
フランスのコミック/バンド・デシネのムード一色である。
どのシーンを切り取っても一枚の絵として成立し、重厚でいてユーモア。稀有な作品である本作。是非、劇場にて本作を楽しんでもらいたい。

ネジムラ89
アニメ映画ライター


傑作。
上品さと過激さを兼ね備えたアグレッシブおばあちゃんムービー!決してセリフは多くないのに、その動き、その表情、そのテンポが饒舌に物語を語りかけてくる。
アニメーションってこんなに雄弁になれるんだ!

映画『ベルヴィル・ランデブー』は、塚口サンサン劇場で4月29日(金)から5月5日(木)までの1週間上映予定。

また、コメントをいただいた鳥飼りょうさんがピアノ伴奏を務めるサイレント映画上映イベント「キネピアノ」が、5月14日(土)・15日(日)に同じく塚口サンサン劇場で開催される。作品は『キートンの探偵学入門』。
詳細は→こちら

『ベルヴィル・ランデブー』予告編

詳細情報
■上映日程
4月29日(金)~5月5日(木)

■映画館
塚口サンサン劇場
尼崎市南塚口町2-1-1、TEL 06-6429-3581

■関連イベント
キネピアノ『キートンの探偵学入門』上映
詳細は→こちら

■サイト
『ベルヴィル・ランデブー』公式サイト
「キネピアノ in 塚口サンサン劇場」
(『キートンの探偵学入門』)

塚口サンサン劇場