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『るろ剣』で語る邦画アクション史 サンサン劇場で催し

塚口サンサン劇場で11月18日(日)、映画『るろうに剣心』からアクションを読み解くトークイベント「るろうに剣心 – 邦画アクションの夜明け前 -」が催される。参加無料。


(c)和月伸宏 / 集英社 (c)2012「るろうに剣心」製作委員会

アクションの完成度の高さで話題になった『るろうに剣心』の秘密に迫るトークイベントが、塚口で開催される。

塚口サンサン劇場が今年秋からスタートした「語る映画館」シリーズの第3弾。今年の邦画の中でも大ヒット作との呼び声が高い『るろうに剣心』について、アクションの観点から読み解くイベントを実施する。

登壇者の1人は、関西在住の映画監督・西尾孔志さん。京都造形芸術大学などで講師をつとめており、数多くの映画を鑑賞・分析してきた経験から、今回の『るろうに剣心』について語る予定。もう1人は、先日同劇場で行われた『桐島、部活やめるってよ』ティーチインイベントにも登壇した、「かたちラボ」主宰のコピーライター・田中裕一さん。田中さんは「この作品を観た多くの方が、自分の想像を遥かに超えて面白かった、と思ったはず。その理由には邦画アクションの進化がある、と西尾さんが語っていたことを、同劇場に来る人たちと共有したくなった」と話す。
当日は、邦画が同作のアクションを手に入れるにいたった歴史を、勝新太郎や香港映画、アメコミ映画などにも触れ、資料映像を用いながら、多角的に解説する。登壇者のトーク以外にも、参加者から感想や意見を募る予定だという。


第1回の『桐島、部活やめるってよ』イベントの様子

同劇場がこうしたトークイベントを行うのは3回目。1回目は、前述の『桐島~』のティーチインイベント、2回目は同じく『桐島~』のプロデューサーを交えてのトークショー。今後は「語る映画館」シリーズと題し、「毎月1回は実施していきたい」(同館担当者)と意欲を見せる。「『桐島~』のイベント2回を通して、お客さまもこのような場所を求めていることを強く実感した」という。
「映画の楽しみ方は人それぞれ、自由に楽しんでいただきたい。そこで一歩踏み込んで、自分と違ったり、気づかなかったりする観点を学んでみてはいかがでしょうか。それが、ご自身の映画鑑賞の幅を広げることになると思っています」と呼びかける。
今後は、トークだけに限らず様々なイベント展開を考えているという。

11月18日(日)の15時から開催。同日の『るろうに剣心』(どの回でもOK)鑑賞者のみ参加可能。無料。
観客に新しい映画の楽しみ方、鑑賞の仕方を提案していこうという、塚口サンサン劇場の試みに、今後も目が離せない。

■開催日時
11月18日(日) 15時~16時30分

■料金
無料
※同日の『るろうに剣心』(12:20~、17:15~、20:00~)鑑賞者のみ
※先着60名

■開催場所
塚口サンサン劇場
(尼崎市南塚口町2-1-1、TEL 06-6429-3581)

■サイト
塚口サンサン劇場
http://www.sunsun.info/
語る映画館Vol.3 開催!(塚口サンサン劇場ブログ)
http://ameblo.jp/t-sunsun/entry-11402942044.html
『桐島』に観客の意見炸裂 塚口サンサン劇場でイベント【キネプレレポート】
http://www.cinepre.biz/?p=2383