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神戸の元町映画館が開館11周年へ その歴史と映画館への想い記した書籍が発売

神戸の元町映画館の開館から10年を記した書籍「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ 10 年、そして未来へ」が8月21日(土)から発売される。濱口竜介監督の特集上映も実施。

本

元町映画館は2010年8月に、神戸の元町商店街の中にオープンした映画館。映画ファンたちによるミニシアターとして開設され、多くのファンを獲得。昨年のコロナ禍のなか、開館10周年を迎えていた。今年で11周年となる。
それを記念し、「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ 10 年、そして未来へ」の刊行が決定した。

同著の責任編集を務めるのは映画ライターの江口由美さん。
昨年の緊急事態宣言にあわせて映画館が閉館した際、映画ライターとしてできることはないかと模索していたところ、元町映画館の社員を兼ねることとなり、会議で10周年記念誌のことが話題になったという。

「試行錯誤を重ねる同館の歴史と現在進行形の動きを克明に記録し、後世に残し、より多くの方に知ってもらうために、書籍にして出版したい。そう思い、気がつけば自分も担当に名乗りでていました」と振り返る。
そして同館理事の記念誌担当・住田明世さんらとともに「元町映画館出版プロジェクト」を立ち上げ、映画館スタッフや同館にまつわる人に取材を敢行。約1年をかけて完成させた。

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もともと元町映画館は、人を集めて映画館のシアターを壁塗りするときから立ち会っていたという江口さんだからこそ記せた、10年の歴史。「元町映画館のことを知りたい方はもちろんですが、ある意味神戸本であり、映画館の1日や映画館の仕事がわかるミニシアター入門本でもあります。そして何よりも日々現場で奮闘しているスタッフたちの人生や想いを、できるだけ克明に記したノンフィクション本でもあります」と同書をアピールする。

「10周年を振り返るだけの書籍ではなく、10年後にどんな映画館になっていきたいかを読者のみなさんにもぜひ一緒に考えていただきたいですね。みなさんの映画館体験を重ねていただいてもいいし、これから新しい映画館体験を作るきっかけにしていただいても嬉しい。この書籍をきっかけに、みなさんにとって映画館とはどんな存在なのかを思い描いていただければ」と呼びかける江口さん。

濱口監督作品上映&トークフライヤー表

発売開始日の8月21日(金)からは、刊行記念として同館にゆかりの深い濱口竜介監督の初期作『PASSION』『THE DEPTHS』の日替わり特集上映を行うほか、様々なゲストによるトークイベントを連日開催する。

濱口監督作品上映&トークフライヤー裏

「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ 10 年、そして未来へ」は8月21日(土)から発売開始。現在、オンラインもしくは元町映画館店頭で予約販売受付中。価格は2,700円+税。A6、ソフトカバー、304ページ。

濱口竜介監督の特集企画「RYUSUKE HAMAGUCHI[2008-2010 Works]」は8月21日(土)から27日(金)まで、毎日13時20分から開催。

詳細情報
■販売日程
8月21日(土)~
※現在、オンラインもしくは元町映画館店頭で予約販売受付中

■価格
2,700円+税

■映画館
元町映画館
神戸市中央区元町通り4-1-12、TEL 078-366-2636

■サイト
「元町映画館ものがたり 人、街と歩んだ10年、そして未来へ」特設サイト
元町映画館