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「青春」や「モラトリアム」テーマの秀作短編映画4本、塚口で特集上映

キネプレがおすすめする短編映画4本をセットにして上映する「Short Cinema Circus」の第1弾が9月28日(金)より1週間、塚口サンサン劇場で開催へ。
『こんぷれっくす×コンプレックス』『そうして私たちはプールに金魚を、』『真夜中モラトリアム』『Windows Updateは突然に』を上映。

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「Short Cinema Circus」は、映画サイト「キネプレ」が配給・プロデュースを行う短編映画特集企画。通常の20分前後の短編映画は、なかなか映画館で上映されないことから、それをセットにして長編映画の長さにし、映画館に提供するというもの。
今回は第一弾として、「青春」や「モラトリアム」をテーマにしたオススメの4作品をチョイスした。

タイトルは、『こんぷれっくす×コンプレックス』『そうして私たちはプールに金魚を、』『真夜中モラトリアム』『Windows Updateは突然に』。
それぞれ、いろんな映画祭やコンクールで受賞経験があるものの、単発のイベントでの上映がほとんどで、なかなか映画館ではお目にかかれなかった作品ばかりだ。

『こんぷれっくす×コンプレックス』は、ふくだみゆき監督による短編アニメーション。大人に憧れ、男子のわき毛に対する興味を抑えきれない少女と、自分の毛の濃さをコンプレックスに感じる男子の関係性を描いた。
SKIP国際Dシネマ映画祭2016のアニメーション部門最優秀作品賞や、第72回毎日映画コンクールのアニメーション映画賞などを受賞している。
なお同作のプロデューサーは、今年の話題作『カメラを止めるな!』監督の上田慎一郎さんが務めている。

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(C)PANPOKOPINA

『そうして私たちはプールに金魚を、』は、2012年に埼玉県狭山市で起こった、中学校のプールに400匹の金魚が放たれた事件をもとにした作品。犯人である女子生徒4人の繊細な心境や、犯行前後の生活、少女たちの交友関係などをシュールに描いた。
第33回サンダンス映画祭の短編部門で日本映画として初のグランプリを獲得している。監督は長久允さん。

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(C)MOON CINEMA PROJECT

『真夜中モラトリアム』は、ビジュアルアーツ専門学校大阪出身の磯部鉄平さんによる短編映画。高校の仲良しグループだった5人が、一人のリーダーの葬式帰りにお別れ会をする物語。
同作はKisssh-Kissssssh映画祭2017 グランプリをはじめ、多数の映画祭で受賞・入選を果たした人気作。磯部監督はこれ以外にも多数の短編映画を制作し、様々な映画祭で入選・受賞を果たしている。

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(C)belly roll film

『Windows Updateは突然に』は、コメディ作品。突然始まってしまう「Windows Update」のもどかしさと、それが生み出す人間ドラマをコミカルに描いた。監督は人気サイト「デイリーポータルZ」のライターで、コントユニット「明日のアー」を主宰する大北栄人さん。
同作は「第10回したまちコメディ映画祭in台東」でグランプリを受賞している

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(C)プープーテレビ

以前より、短編映画の面白さを紹介する機会を模索していたという、塚口サンサン劇場の担当者。「4作品とも、テレビドラマよりも短い尺でありながら個性豊かで実に濃密な短編映画ばかりです」と太鼓判。
「陸上競技のリレーのように、短編映画のバトンをつなぎ、疾走感と爽快感と満足感に満ちた90分間をぜひスクリーンでお楽しみください」と呼び掛けている。

「Short Cinema Circus」の第一弾「Move and Walk!」は、9月28日(金)から10月4日(木)までの一週間、塚口サンサン劇場で実施。各日20時以降上映開始。
上映期間中は舞台挨拶などのイベントも予定している。

映画Short Cinema Circus vol.1 予告編

詳細情報
■上映日程
9月28日(金)~10月4日(木)
各日20時以降上映

■映画館
塚口サンサン劇場
尼崎市南塚口町2-1-1、TEL 06-6429-3581

■サイト
塚口サンサン劇場
塚口サンサン劇場のブログ