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日本映画の一時代担ったATGを大特集 大阪・九条で2カ月一挙上映

日本映画の一時代を築いた「ATG映画」を40本以上一挙に上映する「ATG大全集」が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで開催されている。9月14日(金)まで。8月6日(月)には関連イベントをワイルドバンチで実施。

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ATGは、「日本アートシアターギルド」のこと。『おとし穴』(1962年)などの日本映画の上映から始まり、映画製作事業をスタート。低予算ながらも監督の自由を保証し、様々な作品を精力的に発表することで、日本の映画史に大きな影響を与えてきた。
ATGを経た大物監督も多く、石井岳龍監督(当時は石井聰亙)の『逆噴射家族』(1984年)や伊丹十三監督の『お葬式』(1984年)、大森一樹監督の村上春樹原作『風の歌を聴け』(1981年)、相米慎二監督の有名作『台風クラブ』(1985年)、森田芳光監督の『家族ゲーム』(1983年)などもATG作品に含まれている。

今回シネ・ヌーヴォでは、日本映画に大きな影響を与えたこのATG映画を、全44本一挙上映中。「日本には私たちを鼓舞し夢中にさせたATG映画があった。いまこそ辿りたいATG映画の軌跡!」と呼び掛ける。

また関連イベントとして、キネプレと連携した企画「ATG映画入門ガイド」を、大阪・天神橋筋六丁目のブックカフェバー「ワイルドバンチ」で8月6日(月)夜に開催。
映画評論家・ミルクマン斉藤さんとシネ・ヌーヴォの山崎支配人らが、ATGの魅力や楽しみ方、おすすめ作品、企画の裏側などをトークする。当日の参加者に、ATG特集割引券プレゼントも行う。

大阪・九条のシネ・ヌーヴォの「ATG大全集」は、9月14日(金)まで開催。料金は当日一般1,400円、学生・シニア1,100円、会員1,000円、高校生以下800円。

詳細情報
■実施日程
7月21日(土)~9月14日(金)

■映画館
シネ・ヌーヴォ
大阪市西区九条1-20-24、TEL 06-6582-1416

■サイト
ATG大全集
シネ・ヌーヴォ
8/6(月)イベント詳細