「観逃してしまう映画を1本でも少なくしたい」塚口サンサン劇場がスマホアプリを配信

尼崎の塚口サンサン劇場が、単独の映画館としては珍しい「スマートフォンアプリ」を開発した。上映情報やブログなどが閲覧できるほか、ウェブ予約も可能。

塚口サンサン劇場は、兵庫県尼崎市の阪急塚口駅前にある映画館。
シアターは4つあるが、単一館での運営であるためシネコンには該当しない。その機動力を生かし、近年は様々なジャンルの映画作品を上映するとともに、多彩な企画やイベントを実施してきた。
イベント上映は、インド映画に合わせて踊ったりクラッカーを鳴らしたりする「マサラ上映」をきっかけに、様々な映画での企画を実施。
さらに2016年5月には、重低音ウーハー上映の機材を導入。家庭では味わえない良い音響での映画体験を新たな柱として打ち出してきた。

今回は、単一の映画館としては珍しい「スマートフォン向けアプリ」の開発と配信に踏み切った。

アプリ上では、「劇場情報」「上映カレンダー」「作品案内」「ブログ」「ウェブチケット予約」などが閲覧・使用可能。
もともとホームページ、ツイッター、フェイスブックで情報を発信していた同館。ツイッターはフォロワーが10,000人を超えるなど、SNS上で強い人気を誇っている。
だが、「情報過多のこの時代では、なかなか多くの方のお手元まで情報を確実に届ける事は難しくなってきている」と感じたという。ツイッターでも、観逃したり上映が始まっていたのを知らなかったなどのツイートがあり、情報のタイムラグを解消したい、という思いが、今回のアプリ開発のきっかけだと劇場担当者は語る。

「個人館がアプリを作る事はかなり珍しい事と思います」と話す担当者。「ただ、1本でも多くの映画をご覧いただきたく、観逃してしまう映画を1本でも少なくさせることがこれからの当劇場にとってはとても大事なことですので、アプリを多くの方にダウンロードしていただき、当劇場にお気軽に足を運んでいいただければ嬉しいです」と呼びかける。

「塚口サンサン劇場公式アプリは、App Store及びGoogle playから無料ダウンロード可能。