「売れた、ではなく、愛された映画を」神戸の元町映画館が2016年上映作から4本をアンコール上映

神戸の元町映画館が、毎年恒例のベストセレクションを発表。4月8日（土）から1週間、4作品を上映する。『リップヴァンウィンクルの花嫁』の4時間バージョンも特別上映。

神戸の元町映画館では、毎年年明けに、観客の人気投票を呼びかけ。「元町映画館ベストセレクション」として、アンコール上映作品を決定する企画を実施してきた。
今年は 「愛される映画」というテーマで開催。「動員の良かった作品が上位にランキングされがち」だが、今回は「動員数よりもお客さまの作品に対する熱量が投票結果に反映された」という。

今回再上映されるのは4作品。岩井俊二監督作の『リップヴァンウィンクルの花嫁』（2016年、180分）が第1位に輝いたほか、第2位に『Every Day』（2015年、95分）、第3位に『ヴィクトリア』（2015年、140分）が選出された。
また、トップ3には入らなかったが、元町映画館スタッフが「どうしても観てほしかった作品を特別に協議して選出する、“リベンジ枠”」として、『友だちのパパが好き』（2015年、105分）が選ばれた。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』©RVW フィルムパートナーズ

スペシャル企画も決定しており、4時間の『リップヴァンウィンクルの花嫁 serial edition』を4月9日(日)に1日限定で上映するほか、4月8日（土）には『Every Day』の手塚悟監督舞台挨拶と未公開映像上映付トークショーが、4月10日（月）には『友だちのパパが好き』山内ケンジ監督舞台挨拶が、それぞれ予定されている。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』は同館で3度目の上映となるが、同館スタッフは今回の4作品について「まさに『売れた、ではなく愛された』作品たち」とコメント。
「『ヴィクトリア』は今回唯一の洋画で140分ワンカットの映像体験は劇場での一生忘れられない体験になるはずです。『Every Day』『友だちのパパが好き』では監督の舞台挨拶も予定しており映画への想いをぜひぶつける絶好の機会です」と話す。さらに『友だちのパバが好き』についても、「スタッフ全員が自信を持っておすすめします」とPR。「お客様とスタッフによって選ばれた『愛された映画』たちをどうぞお楽しみください」と呼びかけている。

「元町映画館2016年アンコール！『売れた、ではなく　愛された映画。』」は、4月8日（土）から14日（金）まで、神戸の元町映画館で開催予定。
料金は一般＝1,500円、シニア＝1,100円、学生＝1,000円。ただし『リップヴァンウィンクルの花嫁 serial edition』は一律2,000円。