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2017年03月17日(金)
作家竹内義和さん「丁寧なストーリー」と絶賛 大阪で『拳銃と目玉焼』凱旋上映記念トーク

3月15日(水)に大阪・十三のシアターセブンで映画『拳銃と目玉焼』のトークショーが開催。安田淳一監督、出演者の小野孝弘さん、沙倉ゆうのさん、矢口恭平さん、そして作家・コラムニストの竹内義和さんが登壇した。

ホ゜スター前

『拳銃と目玉焼』は京都でビデオ撮影業を営む安田監督が、自身の夢であった映画制作を実現させた作品。さえない中年男性が密かに思いを寄せる女性を守るため次第にヒーローとして目覚めていくという内容で、監督自ら脚本・撮影・照明・編集をこなした。インディーズ映画ながらもその完成度の高さから、現在も観客からの熱い支持を受けている。

今回シアターセブンでは、安田監督の最新作『ごはん』に合わせて『拳銃と目玉焼』を凱旋上映。同作の大ファンであるという竹内さんが、是非実際に監督に会ってみたいということで、今回のトークイベントが実現した。竹内さんは「観ているうちに作品への期待が高まるのがわかる。その期待を上回ってくるので、面白い」と絶賛。続けて、作家の立場から「ストーリーが右肩上がりで面白くなるのが気持ち良い。改めて鑑賞して、ストーリーが丁寧に作られていると感じました」と評価した。それを受けて安田監督は「最初は脚本がない状態で撮影していました。その日に撮影する台本を書いていたので、辻褄を合わせるのが大変でした。結果、最初に台本があったら思いつかないようなストーリーになったのでよかったかな」とはにかみながら語った。また、竹内さんは「私の世代ならウルトラマン。安田監督の世代なら仮面ライダー。世代は違うけれど、ヒーロー映画の世界観を感じることができた」と、作品の世界観に強く惹かれたと話した。

安田監督

竹内さんは「歌手が一言目を歌いだしたときに分かるように、映画もまた始めの映像を見ればいい映画というのはわかる。監督はどのようにして感性が身についたのか」という問いに、安田監督は「大学時代に自分で稼ぐためにカメラを購入し結婚式などを撮っていた」という自身の原点を解説。カメラマンとしてどうしてもカッコイイ画を撮りたいという気持ちがあったそうだが、その時の師匠に当たる人に、「自分の感性だけで取るのではなくお客さんが見たいもの撮るように」と教えてもらったという。「当初は理由が分からなかったが、親戚が結婚式のビデオテープがダメになるほど繰り返し見ていることを知り、見てくれている人は少ないかもしれないが。どんな映像でも繰り返し見てくれている人がいるということを知ってこれが師匠の言っていたことだと気づいた。その経験が原点になっている」と語った。

イベント中盤には主演・志朗役の小野孝弘さん、ヒロイン・ユキ役の沙倉ゆうのさん、ユキの恋人・哲也役の矢口恭平さんが登壇。小野さんは劇中で志朗が着用していたヘルメット姿で登場し、観客からは大きな拍手が。ヘルメットを取りながら挨拶した小野さんは「この作品が完成したときに最初に上映したいと声をかけてくれたのが、シアターセブンでした。凱旋上映で舞台挨拶ができてうれしいです」と喜んだ。

全員

出演者チームが登壇すると、話は作品の裏話に。小野さん演じる志朗のセリフが印象的なラストシーンの撮影では、本番前にも関わらず涙を流していた小野さん。その姿を見た安田監督は「ヘルメットとゴーグル姿で本番前から泣いていたので、急遽泣きながらセリフを言ってもらいました」と演出を変更したと話した。矢口さんは、安田監督から撮影前に脚本を渡されていなかったと話し「最初の撮影がラストシーンで、殴られた後の設定だったんですが、なんで殴られているのかわからないまま撮影していました」と会場の笑いを誘った。ヒロインを演じた沙倉さんについては、安田監督からホテルで男性たちに襲われるシーンを撮影しているときのエピソードが。「撮影中、沙倉さんに申し訳ない気がしていましたが、撮影が終わると彼女は次の仕事があるので、と何事もなかったように帰っていきました」と彼女のマイペースさを明かした。

竹内さんから作品の出来を褒められ、イベントでは終始はにかんでいた安田監督。褒められるのは慣れていないため、ずっと疑心暗鬼だと笑い「この映画を好きだと言ってくれる人は、大人しくて、まともで、地道な人が多いです。その分、主人公の志朗に自己投影されているのではないか」と分析。それを聞いていた竹内さんも大きく頷いていた。最後の挨拶で安田監督は「これからも低予算ではありますが、皆さんが笑って泣いて喜んでくれる娯楽作品を作り続けていければいいなと思っています」と締めくくった。

イベント終了後には、出演者のサイン入りのポスタープレゼントのじゃんけん大会を実施。観客が劇場から出る際には、安田監督と出演者らが観客一人ひとりとお話し、お見送り。観客のほとんどが作品を何度も観ているリピーターで、作品が支持されている様子が伝わった。

し゛ゃんけん

『拳銃と目玉焼』は3月18日(土)まで十三・シアターセブンで上映予定。安田監督の新作『ごはん』は3月20日(月・祝)から24日(金)まで上映予定となっている。


映画『ごはん』予告編

詳細情報
■上映日程
3/15(水)~3/17(金)
 19時~『拳銃と目玉焼』
3/18(土)
 16時20分~『拳銃と目玉焼』
3/20(月・祝)~3/24(金)
 16時20分~『ごはん』

■映画館
シアターセブン
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F、TEL 06-4862-7733

■サイト
『ごはん』『拳銃と目玉焼』
シアターセブン
未来映画社FBページ
『拳銃と目玉焼』公式サイト



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