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大阪・堺市の鋏鍛治職人を題材にした短編アニメ 制作費用支援を呼びかけ

大阪府堺市の鋏鍛治職人・佐助さんを題材にした短編オリジナルアニメーション「火づくり」が、クラウドファンディングで制作資金の協力を募っている。監督は、アニメーション作品を多数手がけている松浦直紀さん。

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松浦直紀さんは武蔵野美術大学映像学科を卒業後、アニメーション制作会社のプロダクションIGやROBOTなどで制作進行として勤務。独立後は、アニメーション監督、演出家、アニメーション作家として活動している。
マルコメ味噌アニメCM「単身赴任篇」「夜食篇」「上京篇」やミラノ万国博覧会2015の日本館展示映像、名古屋鉄道スペシャルムービーなどを手がけてきた。

松浦さんは、大阪の堺市在住の鋏鍛治職人、佐助さんとの出会いから、本作を構想。
鋏の「手作りだけのぬくもり」や「職人のこだわり」といった、数え切れない「想い」を感じたことで、「こういう職人さんや伝統工芸の存在を題材にした作品を作ってみたい」と考え始めたという。
ただ、そのままドキュメンタリーとして佐助さんを撮影するのではなく、自身の得意とするアニメーションとして表現。あるファンタジーの世界を舞台にした作品を企画した。とある世界のとある街で、他界した父の遺品から一本の鋏を見つけた少年が、異国の町に住む「佐助」という職人に会いに行く物語だ。
松浦さんは約10分の短編アニメーションとして、同企画の制作を開始。完成予定は2017年11月。制作費用は700万円を想定している。主題歌は、3人組の音楽グループUQiYO(ウキヨ)が担当している。

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佐助さん

制作費用のうちの一部を、クラウドファンディングで募集。電子メディア「cakes」で連載中のかっぴーさんのマンガ「左ききのエレン」では、番外編として松浦さん本人が登場するなど、認知を拡大していった。
目標金額の100万円は、2016年12月27日(火)に達成。1月6日(金)の現時点では、115万円が集まっている。募集期間は1月27日(金)中まで。
支援者には、スマホ用壁紙やテーマ曲のミュージックビデオ、ポストカードセット、完成試写会への招待、その他特製グッズの提供などが予定されている。

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佐助さんが堺市在住であり、さらに自身の父親の実家が兵庫の尼崎にあることから、関西と縁が深いと話す松浦さん。幼少期の数年は兵庫県で暮らしていたこともあり、大阪や関西には、とても思い入れがあるという。
なお今年2017年は、佐助さんの創業150年という記念すべき年とのことで、現在はその年にあやかり、150万円を新しい目標に募集を継続中。
作品は短編のため、作品単体で映画館で流すのは難しいが、「全国各地で上映会を開催し、大阪の皆様にもご覧になって頂く機会を作りたいと思っています」とのこと。
「それができるかどうかも、今回のクラウドファンディングの成功にかかっております。是非、お力添えを頂けますよう、よろしくお願い致します」と呼びかけている。

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短編アニメーション『火づくり』のクラウドファンディングは、1月27日(金)いっぱいまで募集中。3,000円から支援可能。

『火づくり』予告編

詳細情報
■支援募集
~1月27日(金)中

■サイト
『火づくり』クラウドファンディング支援ページ
『火づくり』公式サイト
『火づくり』公式ツイッター