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映画の父リュミエールにならって1分間の映画を作ろう CO2が8ミリ・子供向けの映画制作講座

シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)が、映画120年の節目に、映画ワークショップを開催。12月から2月にかけて「8ミリ映画列車」と「こども映画列車」をそれぞれ実施し、1分間の映画制作を指導する。

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「シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)」は、大阪で毎年実施されてきたインディーズ映画の支援プロジェクト。映画作品の企画から制作支援を行うほか、作られた作品は大阪アジアン映画祭と提携して優秀作を上映。若手育成に力を注いできた。過去には、石井裕也(『舟を編む』)、横浜聡子(『ウルトラミラクルラブストーリー』)、三宅唱(『Playback』)、リム・カーワイ(『Fly Me to Minami~恋するミナミ』)ら、多くの監督を輩出している。

近年は、映画制作ワークショップも定期的に実施しているCO2。「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟が、身近な風景を約1分間録画して公開したことに重ね合わせ、「映画列車」と題したワークショップで、1分間の映画を作る制作体験を提供している。1分間をワンカット、カメラ固定、サイレントという条件のもと撮影を行うため、発想力・想像力が重要になってくる。

今回は、まず12月23日(金・祝)と2月5日(日)に、「8ミリ映画列車」を実施。8ミリカメラを使用して、モノクロフィルムで撮影から現像までを行う。完成作品は、2017年の2~3月に開催される企画「映画日本上陸120周年企画:シネマトグラフ120年」で上映予定。

そして、子供向けワークショップ「こども映画列車」も開催。2017年1月15日(日)・2月19日(日)に実施する。小学校3年生から中学校3年生までを対象に、天王寺公園で、デジタルビデオカメラで撮影を行う。完成作品DVDは後日郵送される。

講師は、映像作家の石川亮さん、映画監督の板倉善之さん、Video Studio FrameBird代表の上球音さん、フィルム技術者の郷田真理子さん、映像作家の松岡奈緒美さんがつとめる。

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日本の映画は、1897年2月に大阪で初めて「シネマトグラフ」が興行上映されたのが最初と言われている。また、お大阪に初の常設映画館ができたのが1907年であることから、来年2017年は「映画興行開始から120年、大坂での定期的な興行開始から100年」という節目に当たる、と呼びかける同事務局。「1分間映画制作ワークショップでは、その原点に立ち返り、フレームの中をどう作っていくのか、1分間で何が表現できるのかを考え、映画を見つめなおします」と語っている。

「8ミリ映画列車」は、12月23日(金・祝)と2月5日(日)、それぞれ9時から20時まで実施。料金は3,500円。定員それぞれ10名。場所は大阪・中崎町のC02運営事務局、プラネット・スタジオ・プラス・ワン。
「こども映画列車」は2017年1月15日(日)と2月19日(日)に実施する。大阪の天王寺公園で、9時から17時まで。小学校3年生から中学校3年生までが対象。料金は2,000円、定員それぞれ10名。

詳細情報
■実施日程・料金
・8ミリ映画列車
 12月23日(金・祝)・2017年2月5日(日)
 ※9時~20時
 料金=3,500円 定員それぞれ10名

・こども映画列車
 2017年1月15日(日)・2月19日(日)
 ※9時~17時
 料金=2,000円 定員それぞれ10名

■サイト
シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)
8ミリ映画列車
こども映画列車