大阪・中津の恒例野外上映が開催へ　チェコアニメや短編映画上映、カレー販売も

毎年夏に実施されてきた大阪・中津の野外上映会が、今年は「秋の夜の野外上映会」と題し10月15日（土）に開催される。短編映画の秀作やチェコのアニメーションを上映。スパイスカレー「まるせ」の出店も。

過去の開催の様子

大阪・中津の美容室「KNOW HAIR STUDIO」がNPO法人「JAPAN HAIR DONATION&CHARITY」との協同で企画している上映会。2012年からヘアドネーションという活動を知ってもらえるきっかけになれば、とスタート。以降、毎年夏に野外で映画の上映会を開いてきた。過去には『ポール・マッカートニー　THE LOVE WE MAKE』や『ハーブ＆ドロシー ふたりからの贈りもの』などのドキュメンタリー映画を上映。

同企画を手掛けている「KNOW HAIR STUDIO」の延岡瑛美さんは「人とのつながりをすごく大切にしたい」と語る。「ヘアドネーションについて知ってもらいつつ、老若男女みんなで一緒に楽しめることはないかなあと思った時に、野外上映をしようかなと思ったんです」。
そこには、延岡さん自身がニューヨークで目にした光景も影響もある。「ニューヨークでは夏になると、都会の真ん中の公園で野外上映会をやってるんですよ。おじいちゃん、ちびっ子、若者が一堂に集まっている、みんながそこでひとつの空間を共有しているのが、すごくいいなあと思いました」
そんな空間を大阪でも作りたい。そんな思いで、手探りの中はじめた野外上映会だが、2012年の第一回目から多くの人が集まった。
「来られる方は女性が多いですが、ご近所のおばあちゃんが来てくれたりとか、家族で来てシートを敷いて観てたりとか。“今年はやらないの？”と聞かれたり、毎年楽しみにされてる方もいます」と延岡さん。何回か、悪天候による開催順延などを余儀なくされてしまったことから、今年はできるだけ多くの人に楽しんでもらおうと、秋の開催となった。

同企画を手掛ける延岡さん

今年の上映作品は、チェコのアニメーション作品と「The 48 hour film project」の短編作品をセレクト。チェコアニメは、「東のディズニー」とも呼ばれたほどアニメ産業が盛んで、親子で楽しめるものから絵が美しいもの、動きが楽しいもの、実験的なアート作品まで幅広いジャンルが取り揃えられている。
一方、「The 48Hour Film Project」とは世界中で開催されている映画製作のコンペティション。
脚本、撮執筆影、編集までを48時間以内に行わないといけないというイベントで、優秀な作品はカンヌ国際映画祭でも上映されている。今回はその中から、選りすぐった優秀作を上映する。

Ⓒ Krátký Film Praha, a.s. © Země pohádek,a.s. ,Zdeněk Miler, Little Mole a. s.

『ウェルテル無頼』（The 48Hour Film Projectより）

飲食店とのコラボもスタート。当日はおなじく大阪・中津にあるスパイスカレーの「まるせ」が出張で店舗を出店する。
「子ども用のカレーも提供して、お父さんとお母さんと来て、一緒に食べれるようにしたいです。『まるせ』さんのファンも、カレーをまず食べに来てもらって、ついでに映画を観ていくぐらいの気分でも全然いいと思います」
「ふだん映画館に映画を観に行かない人にも、気軽に来てほしいですね。このイベントをきっかけに、みんなで集まってひとつの映画を見る楽しみを知ってもらいたい」と語る延岡さん。

「秋の夜の野外上映会』」は10月15日（土）、大阪・中津の豊崎南公園で18時30分より開始。入場無料。
豊崎南公園は地下鉄御堂筋線「中津」駅4番出口より徒歩3分。各線「梅田」駅より徒歩6分。
雨天の場合は翌日10月16日（日）に順延。ブルーシート、椅子は各自準備してほしいとこと。