塚口サンサン劇場の改革10年を記した人気連載! 書籍も発売中!

連載コーナーはこちら

5時間超の『ハッピーアワー』を1回限定上映 姫路シネマクラブが特別開催

姫路シネマクラブが、5時間17分の映画『ハッピーアワー』の特別上映会を10月1日(土)に開催へ。担当者は「映画転換期のひとつの革命のような作品」と意気込む。

1

『ハッピーアワー』は30代後半、4人の女性の人間関係を中心に、彼女らが直面するさまざまな悩みや不安を描き、自分や他者と向き合うとはどういうことなのか、を描いた作品。総上映時間5時間17分という作品自体の長さに加え、役者の大半を演技経験のない素人が務めたことが話題となった。
さらに主演の4人が第68回ロカルノ国際映画祭で主演女優賞を受賞したことで人気が沸騰。関西では、神戸の元町映画館、大阪の第七藝術劇場などで公開され、盛況となっていた。
監督は『PASSION』『親密さ』をはじめ、東北記録映画3部作(『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』)などを手がけた濱口竜介さん。東京藝術大学大学院映像研究科出身。

2
(C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト

今回、同作を一挙に上映するのは、姫路シネマクラブ。
兵庫県姫路市を中心として1997年に設立された非営利会員制団体で、「新聞や雑誌などで紹介されながらも、姫路ではなかなか観ることができない名作」をスクリーンで紹介したいとの思いから、近隣地域の映画を愛する人々によって立ち上げられた。
1997年7月に第1回例会を実施。それ以降2カ月に一回のペースで、選りすぐりの作品を上映してきた。過去には山田洋次、高畑勲、井筒和幸ら著名監督の講演も実施している。

通常の例会では、3日間で計6回、と言った形で映画を上映してきたが、今回の特別上映会では、その長さもあって、1回限りの限定上映に。
姫路シネマクラブの担当者は、「フィルムで築き上げてきた映画の歴史は、デジタル化されることにより大転換期に入っています。『ハッピーアワー』はその転換期に食らいついた、ひとつの革命です。映画というものが大きく変化している《今》も、『ハッピーアワー』を通して体感していただきたいと思います」と呼びかけている。

『ハッピーアワー』姫路シネマクラブ上映会は、10月1日(土)の13時から、姫路市文化センターで開催される。当日は、脚本の野原位さんと、出演者の田中幸恵さん(あかり役)、福永祥子さん(桜子の義母・井場みつ役)、田辺泰信さん(医師・栗田役)が登壇する。
料金は前売=3,000円、当日=一般3,500円、小中高生2,500円。

映画『ハッピーアワー』予告編

詳細情報
■上映日程
10月1日(土)
 13時~

■料金
・前売 3,000円
・当日 一般3,500円、小中高生2,500円

■会場
姫路市文化センター
兵庫県姫路市西延末426-1

■サイト
『ハッピーアワー』姫路シネマクラブ上映会
姫路シネマクラブ