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「1日限り、13番目のスクリーンを」京都でサイレント映画の活弁上映会

活動弁士・片岡一郎さんによる無声映画上映会「シアター13」が、6月25日(土)に京都・三条のライト商會で開催へ。SF、ホラー、喜劇を上演する。

シアター13top

活動弁士とは、サイレント映画とも呼ばれる無声映画時代に活躍した職業。当時は映画に音声がなかったため、画面内の登場人物のセリフや情景描写を語る解説者が必要とされて生まれた職業で、その話芸が作品の盛り上げに一役買うことも少なくなかったという。有声のトーキー映画が主流となってからは数は減少していたが、通常の映画鑑賞とはまた違った体験を提供できることから、近年はイベント上映としての人気が復活している。

今回登壇するのは、片岡一郎さん。活動弁士の第一人者である澤登翠さんに入門。以降、国際的な活躍を続けており、300作品以上の無声映画の弁士を手がけてきた。
2015年11月には、今回のイベントの第1回を実施。立ち見が出るほどの盛況となったという。
イベント名の「シアター13」とは、開催会場のライト商會の向かいにある映画館「MOVIX京都」が12スクリーンを保有するため、「1日限りのスクリーンがもう1つ登場する」という意味を込めて名付けられた。

シアター132
第1回の様子
片岡一郎
片岡一郎さん

第2弾となる今回は、3作品を上演。上映作品は『月世界旅行』などで知られるSF映画の草分け、ジョルジュ・メリエスの『極地征服』、F・W・ムルナウ監督作でドラキュラを扱ったホラー映画の元祖といわれる『吸血鬼ノスフェラトゥ』、喜劇映画の巨匠・斎藤寅次郎監督の『モダン怪談100,000,000円』。

また、無声映画の上映以外に、片岡さんによる「活動弁士」についてのトークショーを実施するほか、片岡さんのコレクションの中から、活動弁士が活躍していた当時の映画館のプログラムなど、貴重な資料の展示も行う。

イベント担当者は、「プレゼンテーションのような、演劇のような、落語のような、しかしどれとも異なる未分化の鑑賞体験をお届けする」と呼びかけている。

無声映画上映会「シアター13」は、6月25日(土)の13時30分から、京都・三条のライト商會2階ギャラリーで開催される。料金2,000円。

詳細情報
■開催日程
6月25日(土)
 13時開場 、13時30分開演
 15時終了予定

■料金
2,000円

■開催会場
ライト商會 2階ギャラリー
京都市中京区寺町三条下ル一筋目東入ル、TEL 075-211-6635

■サイト
ライト商會