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川端康成『古都』の現代を松雪泰子主演で描く 舞台・京都で先行公開

川端康成の同名作の現代を描く映画『古都』の、12月の全国公開が決定。舞台となった京都では11月に先行公開が行われる。松雪泰子さんが1人2役を演じ、橋本愛さん、成海璃子さんらが出演。

古都松雪1

「古都」は、川端康成作の長編小説。京都を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の運命を描く。ノーベル文学賞の対象作にも選ばれたことがある人気作で、中村昇監督、市川崑監督により2度映画化されているほか、テレビドラマ化も多数行われている。

今回は、同作を現代版にし、大人になった主人公たちの物語として、制作する。
主演は、松雪泰子さん。京都で伝統の継承に生涯を捧げる呉服屋の姉・佐田千重子と、京都伝統の北山杉の里で働く双子の妹・中田苗子を、一人二役で演じる。
また、千重子の娘・佐田舞を橋本愛さんが、苗子の娘でフランス・パリで国立美術大学に通い絵画制作に励む中田結衣を成海璃子さんが、それぞれ演じている。

古都橋本
橋本愛さん
古都成海
成海璃子さん

京都府、京都市が後援し、京都でロケが行われた本作。茶道のシーンでは裏千家今日庵に、華道のシーンでは池坊専好次期家元に、禅のシーンでは妙心寺退蔵院に協力を仰いだほか、松雪泰子さん着用する和装は、宮内庁御用達の藤井寛の着物や山口美術織物の帯など、総額2,000万を超えるという。そうした「本物」をふんだんに使用し、同作が作り上げられた。
一カ月間、着付けや、裏千家のお茶の稽古、京言葉の稽古、京都の料理屋さんでの、稽古など重ねたという松雪さん。
同作について、「母と娘そして、家族の想い、映像的にも京都の美しい風景やパリの街並みが美しく描かれ、静かにゆっくりと、物語りが浸透していく、そんな作品です」とPRしている。

古都松雪2

映画『古都』は、12月3日(土)から全国公開予定。京都では、11月26日(土)から先行公開が予定されている。

詳細情報
■上映日程
12月3日(土)全国公開
※11月26日(土)から京都で先行公開予定

■サイト
映画『FAKE』公式サイト
第七藝術劇場
京都シネマ
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