カンバーバッチ主演作も　没後400年記念、シェイクスピア2作品を神戸で上映

『夏の夜の夢』とベネディクト・カンバーバッチ主演の『ハムレット』を上映する催しが、神戸朝日ホールで7月3日（日）に開催される。シェイクスピア没後400年記念。

世界を代表する劇作家、ウィリアム・シェイクスピアが没したのは1616年。今年が没後400年にあたることから、「シェイクスピアイヤー」を記念した特集企画を実施する。
まず上映するのは『夏の夜の夢』（148分）。シェイクスピアによる同名の喜劇を基にした作品で、2014年にニューヨーク・ブルックリンのTheatre for a New Audience で上演された同名舞台の映像作品。トニー賞を受賞した演出家ジュリー・テイモアが監督として、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のロドリゴ・プリエトが撮影監督として、アカデミー賞受賞作曲家エリオット・ゴールデンサールが音楽で、それぞれ参加している。2014年のトロント国際映画祭でプレミア上映された。今年東京で上映された際には、高い評価の口コミにより満席が続出したという。

「夏の夜の夢」©2014 Loh, Inc

もう一作は、『ハムレット』（207分）。こちらもシェイクスピアの悲劇を映像化したもので、イギリスのナショナル・シアターが提供する映像シリーズ「ナショナル・シアター・ライヴ」の一作品。ドラマ「シャーロック」などで日本国内でも大きな人気を獲得したベネディクト・カンバーバッチが、以前より熱望していたという同作の主演を務めている。イギリスの上映時には、オンラインチケット発売開始後すぐに、10万枚のチケットが完売するという記録的な大ヒットとなった。

「ハムレット」©Johan Persson

シェイクスピアの語り継がれる作品を、現代の演出家と役者で舞台化した2作品。「その舞台を映画館で最大限にお楽しみ頂けるように工夫を凝らすカメラワークで収録した作品になります。シェイクスピアイヤーだからこそ、シャイクスピア作品を、気軽にお楽しみください」と呼びかけている。

「シェイクスピア没後400年記念イベント　シェイクスピア原作舞台を映画で楽しむ厳選2作品」は、7月3日（日）に神戸朝日ホール（シネ・リーブル神戸が入っている神戸朝日ビルディングの4階）で開催予定。
10時から12時30分まで『夏の夜の夢』を、13時30分から17時まで『ハムレット』を、それぞれ上映する。料金は各作品が一般3,000円、学生2,500円。