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岡山・総社が舞台の青春映画 大阪の映像団体が制作

岡山県総社市の商店街「れとろーど」を舞台にした映画『紫のけむり』を、大阪の映像チームが制作した。9月22日(土)・23日(日)に同所で開かれる「れとろーど’12」で上映される。


『紫のけむり』

制作したのは、大阪を拠点に活動する映像制作チームRECIPRO。以前も、岡山県総社市を舞台にした映画制作に携わったことがある。総社市の「れとろーど」と名付けられた商店街は、毎年秋に芸術の催しを開いており、「今年は映画も上映したいと思った」(担当者)ことから、今回の企画が実現した。

完成した映画『紫のけむり』(53分)は、れとろーどを舞台にした“ちょっぴりファンタジー”な青春物語。ギターが好きな青年・健太が古いギターを弾いたとき、幽霊の女の子が現れる。仲良くなっていく中で次第にその子に惹かれていく健太だが、女の子には幽霊になってしまった隠された過去があった・・・というストーリー。「幽霊」という暗いイメージとは裏腹に、躍動感のあるさわやかな作品に仕上がっている。


風情たっぷりの街中でロケ

総社での撮影が行われたのは8月21日から26日の約一週間。民家やライブスペース、電車内、駅など様々な場所が舞台に選ばれた。空いている古民家を宿泊所として開放してもらったほか、食事の差し入れをしてもらうなど、れとろーどや総社の住民から多大な協力を得たという。


日差しが強い炎天下での撮影も

風の強い土手

民家の軒先を借りることも

同作品を制作したRECIPROの山本啓太監督は「はじめて総社のれとろーどを訪れたとき、都会と田舎が混在していてすごくイメージがわいてきた。ちょっとしたファンタジーが起こりやすい場所だと思った」と振り返る。作品については「地元の人でも知らないような路地裏で撮影したこともある。そんな地元の景色を盛り込みながら、親子と恋愛を軸にポップな物語に仕上げた」と話す。

大阪のチームが協力し、地域の住民らと二人三脚で制作した『紫のけむり』。週末に催される「れとろーど’12」での反響が楽しみだ。


『紫のけむり』

■上映日程
9月22日(土)・23日(日)

■料金
無料

■会場
ふぉっとひといきれとろ館(旧・吉備信用金庫)

■サイト
れとろーど’12
http://retroad-soja.net/