兵庫・塚口で塚本晋也監督特集　『野火』と『鉄男』2作を一挙上映

塚本晋也監督最新作『野火』の上映に合わせて、塚口サンサン劇場が塚本晋也監督特集。今なおファンの多い『鉄男』『鉄男II BODY HAMMER』を1週間限定で上映している。

塚本晋也さんは、『鉄男』（1989年）がローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞するなど、国際的な評価が高い映画監督。『鉄男II BODY HAMMER』（1993年）、『六月の蛇』（2003年）、『ヴィタール』（2004年）、『鉄男 THE BULLET MAN』（2010年）のほか、沢田研二主演の『ヒルコ/妖怪ハンター』（1991年）、松田龍平主演の『悪夢探偵』（2007年）、歌手のCocco主演の『KOTOKO』（2012年）などを手がけた。
『野火』（2014年、87分）は、大岡昇平の同名小説の映画化作品。もともと1959年に市川昆監督により映画化されたが、今回は塚本晋也さんが監督・脚本・製作・主演をつとめて再び映画化した。第二次世界大戦末期、日本軍の敗北が濃厚となった時期のフィリピン戦線で、結核をわずらった田村一等兵を中心に、極限状況下での人間たちの物語が描かれる。

(C)SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER

同作の上映を記念し、尼崎の塚口サンサン劇場では、塚本晋也特集上映を企画。同監督作で、全身が金属に変化していく男の恐怖を描いたサイバーパンク・ホラー『鉄男』（1989年）と『鉄男II BODY HAMMER』（1993年）を一週間限定で上映している。ともに35ミリフィルム、スタンダードサイズでの上映となる。

『鉄男』

『鉄男II BODY HAMMER』

塚口サンサン劇場での『野火』の上映は10月9日（金）まで。『鉄男』も同じく10月9日（金）まで上映。『鉄男II BODY HAMMER』は10月10日（土）から16日（金）まで上映予定。

なお映画『野火』は他の関西圏では、京都の立誠シネマで10月30日（金）まで、大阪の布施ラインシネマで10月9日（金）まで、シアターセブンでは10月16日（金）まで、兵庫のシネパレス山陽座で10月30日（金）までそれぞれ上映される。また大阪のシネ・ヌーヴォXで10月17日（土）から上映予定となっている。