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石巻の避難所映したドキュメンタリー 十三で上映

大阪・十三の第七藝術劇場で、東日本大震災の被災地を扱ったドキュメンタリー映画『石巻市立湊小学校避難所』(124分)が上映されている。9月21日(金)まで。


『石巻市立湊小学校避難所』は、宮城県の同名の避難所での住民たちの生活を、半年にわたって撮影したドキュメンタリー作品。監督の藤川佳三さんは、映画やテレビ作品に多くかかわってきた映像作家。
今作は、藤川さんが震災後の4月21日から、避難所が閉鎖する10月11日まで、ほぼずっと同地に寝泊まりしながら撮影。190時間におよぶ膨大な映像の中から、2時間に編集して劇場公開した。


自作について語る藤川監督

今作を取ろうと思った経緯について藤川さんは、「私は震災の直前に母親を亡くしました。規模は違うけど、身近に亡くなった人がいる、という環境が被災地の人たちと共通しているなと。それに、子どもの将来を案じる親とも会いましたが、私に同じ年の子供がいることもつながりを感じました。『そういう気持ちを、映画にして残すべき』だと思ったんです」と話す。
藤川さんは最初から、被災地のありのままの現状を描きたかった、という。「その時その時の状況や気持ちが分かるものを撮影していきたい、という思いがありました」しかし何も知らずに飛び込んだ被災地、自分自身も一から状況を知って行く必要があったため、「まずその過程をそのまま見せよう」と思ったそうだ。


作品について振り返る瀬々プロデューサー(写真右)と藤川監督

今回プロデューサーを務めた瀬々敬久さん(『ヘブンズ ストーリー』『アントキノイノチ』など監督)は、「ドキュメンタリー映画を作るとき、どこかで『作っている』という意識ができてしまって、なかなか現地にはいりこめない人が多い。その点彼は、自然体で入ることができます」と藤川さんの姿勢を評価。自身も電気や水道が通っていないアパートで寝泊まりしていたという藤川さんは「現地の人とちゃんとした関係を築きたい、と思いました。だからカメラを回していない間も、たくさん話をしました」と振り返る。

藤川さんは最後に本作について「避難所の皆さんが、この空間で一緒に半年間過ごしたことで、家族のような関係になれたのではと思っています。そうした姿を感じ取ってほしい」と呼びかけた。
『石巻市立湊小学校避難所』は第七藝術劇場で、9月21日(金)まで公開される。

■上映日時
9月8日(土)~9月14日(金) 12:55~
9月15日(土)~9月21日(金) 18:35~

■料金
一般1,500円、専門・大学生1,300円、中・高・シニア1,000円、小人700円

■場所
第七藝術劇場
(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6階 、TEL 06-6302-2073)

■サイト
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
『石巻市立湊小学校避難所』公式サイト
http://www.minatohinanjo.com/