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インディーズ映画の才能を発掘 第36回PFFが京都・神戸で開催へ

インディーズ映画を多数輩出した「ぴあフィルムフェスティバル」の第36回が、京都シネマと神戸アートビレッジセンターで開催へ。矢口史靖監督と鈴木卓爾監督による「ワンピース」企画やSF・怪奇映画特集も。

PFFTOP

「ぴあフィルムフェスティバル」(以下PFF)は、1977年にスタートしたインディペンデント映画を支援する映画祭。これまでも黒澤清監督、園子温監督、矢口史靖監督、李相日監督、内田けんじ監督、石井裕也監督といった顔ぶれを輩出してきており、邦画界の登竜門的存在として知られている。
第36回目の今年は、東京・京都・名古屋・神戸・福岡で開催。東京では東京国際映画祭と提携し、同祭内のプログラムでPFFアワード2014受賞作の5作品が上映された。
京都と神戸ではまず、「PFFアワード」に寄せられた応募作528本の中から選出された21作品を上映。グランプリの『ナイアガラ』(早川千絵監督)や準グランプリの『乱破』(中島悠喜監督)なども上映される。

ナイアガラ
『ナイアガラ』
乱破
『乱破』

さらに招待作品部門として2つの企画を実施。
1つは、矢口史靖監督と鈴木卓爾監督が20年前からスタートさせた「ワンピース」と呼ばれる、1話1シーン1カットを固定カメラで撮り、アフレコや編集は一切しないというミニマル映画制作術の作品群。過去に撮りためた中から厳選した10本を披露する。
もう1つは、「SF・怪奇映画特集」。ジョージ・ルーカスの幻の処女作やタルコフスキーの作品など、さまざまなフィルム作品を上映する。

PFF2

またPFFアワード開催中には、監督のトークも随所で実施。作り手の思いを直接聞くことができるのも、同イベントの魅力の一つだ。
なお京都会場では特別に、PFFの2012のグランプリ作品『くじらのまち』と、2013のグランプリ作品『夜とケイゴカー』も上映される。

第36回ぴあフィルムフェスティバルは、京都シネマで12月13日(土)から19日(金)まで(第一部)と、2015年1月3日(土)から9日(金)まで(第二部)開催。神戸アートビレッジセンターでは12月20日(土)から23日(火・祝)までの4日間実施される。

第36回PFF 全国開催予告編

詳細情報
■開催日程
・京都シネマ
 第一部 12月13日(土)~19日(金)
 第二部 2015年1月3日(土)~9日(金)

・神戸アートビレッジセンター
 12月20日(土)~23日(火・祝)

■映画館
京都シネマ
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620番地COCON烏丸3F、TEL 075-353-4723

神戸アートビレッジセンター
神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500

■サイト
第36回PFF
京都シネマ
神戸アートビレッジセンター
KAVC CINEMA