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魅せろゆとりの底力―京都の学生短編映画特集が大阪・七芸へ

『オー!マイキー』などの石橋義正監督の監修の元、京都の学生たちが制作した短編映画を集めた「新世紀ゆとりアイ─秩序なき映画監督たち─」が、大阪の第七藝術劇場で公開へ。学生たちは「ゆとり世代も意外とやるぞ」と気焔をあげる。

ゆとりアイtop
監督であり宣伝なども手がける学生の奥保乃歌さん(右)と澤田葵さん(左)

「新世紀ゆとりアイ─秩序なき映画監督たち─」は、京都市立芸術大学と京都嵯峨芸術大学の学生17名が制作した短編映画を映画館で一挙上映する特集企画。「オー!マイキー」や『ミロクローゼ』などを手がけた石橋義正監督がプロデュースを行っている。
もともと京都市立芸術大学で准教授をつとめている石橋監督が、学生たちの作品をより多くの人に観てもらう機会を作ろうと、映画館での上映を企画。学生らも「学生同士の身内上映会以外で作品を披露する経験がほしい」と考えていたことから、一般の人が訪れる映画館での上映を実現させた。

上映されるのは、ほとんど20歳代の学生たちが手がけた映像作品。演劇的なインパクトのあるものから、静かな落ち着いた作品、長い年月を費やしたアニメ作品など、バリエーションに富む9本をセレクトした。10本目には特別に、石橋監督と「オー!マイキー」を制作し、現在は京都市立芸術大学の非常勤講師もつとめる立川晋輔さんの中編作品『ウタカタノトキ』も上映される。

ゆとりアイ
奥保乃歌さんの『ゆとりアイ』
待人
澤田葵さんの『待人』

「ゆとり世代と呼ばれることの多い学生たちですが、『ゆとりでもすごいんだぞ、意外とやるぞ』ということを見せつけたい」と意気込む学生たち。各自バラバラで好みの映画も全く違うという面々が、それぞれの個性を生かした作品を制作した。
さらには宣伝も学生たちの手で行うことで、プロの現場を様々な視点から体験することに。最初は京都シネマでの上映からスタートし、京都の学生が多く訪れてくれたことから一息つけたが、今度は大阪での上映。大きい緊張を感じているという。しかし、逆境をチャンスに変えるかのように「見ず知らずの、映画館を訪れる人たちに、自分たちの作品を届けることができれば」と思いをはせる。

トイレに行きたい
『トイレに行きたい』
微熱
『微熱』

特集上映企画「新世紀ゆとりアイ」は、11月29日(土)から12月5日(金)まで、大阪・十三の第七藝術劇場で実施予定。各日18時20分から。
初日11月29日(土)は上映後にmomo缶さんのミニライブを、12月1日(月)には『ウタカタノトキ』の監督立川晋輔さんと主演のアラキ・マキヒコさんのトークなどを行う。さらに12月3日(水)には、立川さんと出演者の小瀬彩香さん、そして石橋義正さんがトークショーを実施する予定だという。

「新世紀ゆとりアイ」予告編

詳細情報
■上映日程
・第七藝術劇場
 11月29日(土)~12月5日(金)

■料金
・前売 800円

・当日
一般1,200円、学生・シニア1,000円

■映画館
第七藝術劇場
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073

■サイト
「新世紀ゆとりアイ」公式サイト
第七藝術劇場