居場所と愛を探す少年の旅物語　大阪で『ショートホープ』上映中

少年が父に会いに旅に出る姿を描いた『ショートホープ』が、大阪・十三のシアターセブンで10月31日（金）まで好評上映中。監督は大阪出身で森田芳光、阪本順治らのもとで助監督を務めた堀口正樹さん。

シアターセブンを訪れた、『ショートホープ』主演の竜跳さん（右）、堀口監督（中央）、中村麻美さん（左）

堀口正樹さんは、大阪市出身、豊中市育ち。関西大学を卒業後、上京。森田芳光監督、阪本順治監督ら有名監督のもとで助監督を経験した。今作が映画監督デビュー。自身で脚本を執筆し、資金調達も行いながら、2年半かけて作品を完成させた。

『ショートホープ』（2013年、76分）は、居場所を失っていた孤独な少年が、母の死をきっかけに愛と希望を求めて、まだ見ぬ父親に会いに蒲田から横浜まで徒歩で旅に出る姿を描いたドラマ作品。主役の少年・和也を12歳の竜跳さんがつとめるほか、岸部一徳さん、その他個性的な俳優が脇を固めている。
映画は2013年に完成。2014年5月に韓国で行われた全州国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門に正式出品された。

＜ショートホープ＞製作コネクション

＜ショートホープ＞製作コネクション

大阪では、十三のシアターセブンで10月11日（土）から上映がスタートした本作。初日には堀口監督と主演の竜跳さん、中村麻美さんが同館を訪れ、満場の観客を前に舞台あいさつを実施した。
同館のスタッフも「孤独な少年の心の成長を描いた作品で、派手な演出はせずジワジワと心に迫る良作」と太鼓判。とくに、30代後半から50代の映画ファンの男性が多く観賞に訪れているという。12月5日(金)から7日(日)まで開催される函館港イルミナシオン映画祭2014にて、正式上映も決定された。