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大阪あべのでドキュメンタリー映画祭 10本一挙上映、監督トークも

選りすぐりのドキュメンタリー映画10作を一挙上映する「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2014」が、大阪・あべので3日間にわたり開催される。監督らによるトークイベントも予定。

阿倍野1

ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》は、ドキュメンタリー映画監督の伊勢真一さんらが中心となり、2003年にスタート。当初は大阪市からの助成で運営されていたが、それが打ち切りとなったあとも存続を願う有志の手により運営され、毎年夏に開催されてきた。今回で12年目となる。
毎年、「人生を深く描いた作品を上映する」ことをモットーに、様々なドキュメンタリー映画をラインナップ。社会問題にフォーカスをあてた作品も多い。とくに2011年以降は、東日本大震災の被災地を描いたものも多数上映されている。

今回は10作品が選出。まず、伊勢真一さんが北アルプスの山小屋の仕事を通して四季の巡りを描いた『小屋番 -涸沢ヒュッテの四季-』(2013年、69分)と、同じく伊勢監督が、認知症にかかった奥さんを持つある小児科医の日々を記録した『妻の病 -レビー小体型認知症-』(2014年、87分)。

戦争や平和について描いた作品は2本。原爆により、長崎の捕虜収容所で被爆したオランダ人兵士との対話から戦争を描く東志津監督の『美しいひと』(2013年、119分)と、ヘリコプター離着陸帯建設やオスプレイ配備に反対する沖縄県の人たちを描き、数々の映画賞に輝いた三上智恵監督の『標的の村』(2013年、91分)

美しい・標的

東日本大震災関連作では、津波で壊滅した宮城県三陸町の漁村の、震災前の日常を追った我妻和樹監督の『波伝谷に生きる人びと』(2013年、134分)、ろう者の人たちがどのように震災を知り避難したか、という知られざる事実を取材した今村彩子監督の『架け橋 きこえなかった3.11』(2013年、73分)の2作品を上映。

ほかにも、『with… 若き女性美術作家の生涯』(2000年、60分)、『日本一幸せな従業員をつくる~ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦~』(2014年、92分)、『60万回のトライ』(2013年、106分)、『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』(2013年、105分)の4作品がラインナップされている。

阿倍野2

また、作り手の声が直接聞けるのも、同映画祭の大きな特徴の一つ。作品上映後には監督の舞台あいさつが行われるほか、「ドキュメント・トーク」と題した、監督たちによる合同トークイベントも毎日1回実施される。
最終日には、最優秀賞受賞作品の発表と表彰式も催される。

「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2014」は、8月22日(金)から8月24日(日)の3日間、阿倍野区民センターにて開催予定。

詳細情報
■開催日程
8月22日(金)~8月24日(日)

■料金
・当日
 1日券2,500円 ※学生、障がいのある方、60歳以上は2,000円
 3日通し券5,000円

・前売
 1日券2,000円

■開催会場
阿倍野区民センター
(大阪市阿倍野区阿倍野筋4-19-118、TEL 06-4398-9877)

■サイト
ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2014公式サイト
公式Facebookページ