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第4夜「ボイラー・メーカー」/『リバー・ランズ・スルー・イット』より

ビールとウィスキーを乱暴に組み合わせる「ボイラー・メーカー」。その名の通り、心がカッとわきたつカクテルだ。

04ボイラー・メーカー

出てくる映画は『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992年)。ロバート・レッドフォードが監督となり、ノーマン・マクリーンの小説「マクリーンの川」を映画化した。主演はクレイグ・シェーファーとブラッド・ピット。
モンタナ州の雄大な自然と、フライフィッシングを美しく描き、第65回アカデミー賞で撮影賞に輝いた。
それまで興行的に失敗した作品が多かったブラッド・ピットは、この作品でその才能を開花させたと言われている。

リバー・ランズ・スルー・イット

大学を出て、教授の職を目指す兄ノーマン(クレイグ・シェーファー)と、新聞社に勤めながら自由に生き、天才的な釣りの腕を持つ弟ポール(ブラッド・ピット)。ノーマンは故郷モンタナに帰省中、ジェシーという女性と出会い、2人は惹かれあっていた。
シカゴ大学の教授になることが決まったノーマンは、ジェシーに愛をささやいた後、喜び勇んで、弟がいる酒場を訪れる。
ウィスキーとビールを頼み、ウィスキーをグラスごと、ビールのジョッキにドボンと入れるノーマン。
それを満面の笑顔とともに飲みほし、弟に告げる。
「ジェシーに恋をした」。
兄のストレートな想いに、すでに結構酔っぱらっていたポールが答える。
「それはいい、どこかでハデに祝杯をあげよう」
兄弟の絆が感じられる良いシーンだ。

ノーマンが、自分の恋心に向き合って、景気づけのように頼んだボイラー・メーカー。
勇気がほしいとき、すこしだけ背中を押してくれるだろう。
でも、飲みすぎにはご用心。

ボイラー・メーカー
04ボイラー・メーカー2 レシピ
・バーボン・ウィスキー 30ml
・ビール 適量
 ウィスキーをショットグラスに入れ、
 ビールを注いだグラスに沈める

味わい:辛口
度数:15度程度